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サイレントコメディー・デュオ「が〜まるちょば」が、3年ぶりの新作長編を携え、1月31日(金)の神奈川芸術劇場公演より、3か月に及ぶ『JAPAN TOUR 2014』をスタートさせる。昨年ケッチ!(赤いモヒカン)とHIRO-PON(黄色いモヒカン)のふたりは、5年ぶりに世界最大の芸術祭「エジンバラ・フェスティバル・フリンジ」に参加したほか、東京都の全市区町村のジャックを掲げた『東京JACK』を敢行するなど、精力的に活動。さらなる飛躍を遂げたふたりに、ツアーにかける思いを訊いた。
5年ぶりにエジンバラのステージに立った目的を、ケッチ!はこう語る。「新しい出会いもありましたし、世界のパフォーマンスのトレンドも感じられた。僕たちを観てもらうというアウトプットの目的はもちろん、自分たちへのインプットという意味でも、あらゆることがためになりました」。
お客さんがいる場所へ自ら出向く、という意識で公演を続けた『東京JACK』では、こんな発見があったとHIRO-PONは言う。「普段なかなかフットワークの軽くない方も観に来てくださったんですが、やっぱりそういった方々も爆発的なエネルギーを持ち合わせているんですよね。それはとても嬉しい発見でしたし、そのエネルギーは僕らのエネルギーにもなっています」。
そして2014年。が〜まるちょばはこの『JAPAN TOUR』で本格的なスタートを切る。ケッチ!の「エジンバラや『東京JACK』での経験というのは、肥料をあげて耕した畑のようなもの。芽を出して花を咲かせるまでにはまだ時間がかかりそうですが、明らかに肥沃な大地にはなっていると思います」という言葉が、ツアーへの期待値をより一層高める。
また3年ぶりに新作長編が発表されるのも、ファンにとっては大きな楽しみのひとつ。が〜まるちょば流の“ロマンティックコメディー”になるとのことだが、詳しい内容は残念ながら明かせないと言う。HIRO-PONは、「やっぱり固定概念を持って観て欲しくないというのがあります。パントマイムの特性として、100人いたら100通りの言葉が聞こえてくるし、100通りのストーリーが見えてくるものですから」とその理由を語った。
ケッチ!とHIRO-PONのふたりが声をそろえるのは、彼らのパフォーマンスが“世界水準”であり、それを100パーセント楽しむためには、劇場まで足を運ばなければならないということ。そしてそこには必ず心動かされるものがあるということ。その言葉に決して偽りがないことは、この『JAPAN TOUR』でも証明されることだろう。
1月31日(金)の神奈川芸術劇場を皮切りに、4月25日(金)〜27日(日)のめぐろパーシモンホールまで、全国25会場で公演。チケット発売中。
取材・文:野上瑠美子
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