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ゲームのキャラクターがどんどん息づいていく稽古場
2014年01月16日 11時01分 [演劇]
前列左から、飯塚大夢、中村誠治郎、高木万平、根本正勝。後列左から、八木将康、橋本真一、安居剣一郎
前列左から、飯塚大夢、中村誠治郎、高木万平、根本正勝。後列左から、八木将康、橋本真一、安居剣一郎

女性向けの“乙女ゲーム”を舞台化した『華アワセ』がまもなく幕を開ける。公演初日に向けて準備が進む稽古場を直撃した。

舞台『華アワセ』チケット情報

原作は、花札を使った闘いを展開させる人気ゲーム。花札の力を引き出す特殊な能力を持つ“五光”と呼ばれる男性たちが登場し、女性は彼らに力を与えるパートナーとなってゲームを進めていくのである。この原作の世界を活かし、際立たせるため、今回の舞台に登場するのは男性のみ。稽古場にも、男性俳優たちの熱気が渦巻いていた。

最初に目撃したのは、“五光”が顔を合わせている場面。蛟(みずち)役の高木万平、いろは役の中村誠治郎、姫空木(ひめうつぎ)役の飯塚大夢、唐紅(からくれない)役の根本正勝が、事件の予兆を感じるところだ。それぞれに、自身のキャラクターらしい台詞の言い回しや動きを表現しつつ、4人全体の動きが混線しないよう調整していく。しかも、そこには、原作には登場しない舞台だけのオリジナルキャラクター・紫苑も混じっている。演じているのは橋本真一。物語前半のこの場面ではまだ正体を明かせないだけに、繊細な芝居が求められる。演出の西森英行からは、「ここはこういうことを伝えるシーンだから」と、それぞれの台詞が持つ意味とそのシーンの目的を一人ひとりに考えさせるような指示も出た。そうして誰かの芝居が変わると、それに呼応して、自ら動き方を提案したり、周りにも変化が起こっていく。俳優たちの身体を通して、ゲームのキャラクターが息づいていく瞬間だ。

そして、ふんだんにあるアクションは、まさに俳優たちの身体を存分に活かした、舞台化の醍醐味が感じられるシーン。この日は、アクションとダンスを掛け合わせたようなオープニングの稽古が繰り返された。登場人物の紹介も兼ねているとあって、斧定九郎先生役の安井剣一郎、“五光”の敵役であるコインの八木将康をはじめとする全員が、迫力ある動きを見せる。が、繰り返すほどに目標は高くなっていくのだろう。振付スタッフからは、「キメのポーズはもっと力強く」といった細かい注意が飛び、ちょっとした合間にもそれぞれ自主練を欠かさない。真冬にもかかわらず、全員が汗だく。タンクトップ姿になる者まで現れた。花札を揃える美しい動きなど、静止画のゲームでは味わえなかった表現もたくさん登場する。本番では映像もプラスされるそうだ。躍動感あふれる舞台が期待できる。

舞台は2014年1月21日(火)から26日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。チケット発売中。

取材・文 大内弓子

チケットぴあ

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