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毎年3月中旬から4月にかけて上野で開催されるクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森-」で、ワーグナー畢生の大作『ニーベルングの指環』のツィクルス上演がスタートする。
東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.5『ニーベルングの指環』序夜《ラインの黄金》(演奏会形式・字幕映像付)の公演情報
東京・春・音楽祭では、2010年より「東京春祭ワーグナー・シリーズ」と題し、リヒャルト・ワーグナーのオペラや楽劇を毎年1作ずつ、演奏会形式で上演してきた。音楽祭10年目を迎えた今年からは、総上演時間が15時間を超える『ニーベルングの指環』(『ラインの黄金』『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々の黄昏』の4部作)を毎年1作品ずつ上演する。
2017年までのツィクルスのタクトを振るのは、ドイツの劇場叩き上げの実力派で、現在はベルリン放送交響楽団の芸術監督を務めているマレク・ヤノフスキ。これまでに2度も『ニーベルングの指環』全曲レコーディングを行っており(オーケストラはシュターツカペレ・ドレスデンとベルリン放送交響楽団)、ワーグナー指揮者としての豊富な実績は当代随一だ。
また、ヤノフスキは2010年から13年にかけて、手兵ベルリン放送響とワーグナーの主要オペラ・楽劇10作品を演奏会形式で上演する大プロジェクトを展開。舞台上の演技や複雑な動きに妨げられることなく、聴き手がより音楽に集中できる一方、音楽だけを聴くに値する質の高さが絶対条件となる演奏会形式上演だが、ワーグナーの音楽的魅力を精緻明晰に表現し、見事な成功を収めたばかり。同じく演奏会形式で行われる今回の東京春祭『指環』ツィクルスにおいても作品の真価に迫る演奏を聴かせてくれることだろう。
東京春祭ワーグナー・シリーズvol.5『ニーベルングの指環』序夜《ラインの黄金》は、4月5日(土)・7日(月)に開催。歌手陣には“ワーグナーの聖地”バイロイト音楽祭などで活躍し、ヤノフスキも信頼を置く実力派ソリストたちが集結。演奏は「ドイツのシンフォニー・レパートリーに長けている」とヤノフスキも語るNHK交響楽団が務める。
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