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1975年の連載開始以来、絶大なる人気を博している少女漫画『ガラスの仮面』。5度目の舞台化となる今回は、「華やかな迷路編」「冬の星座編」を中心に展開、人気劇中劇『ふたりの王女』なども登場する。そこで姫川亜弓役を演じるマイコに話を訊いた。
地味で平凡ながら、女優としての天賦の才を秘めている北島マヤ。恵まれた環境で育ち、持って生まれたスターの輝きを放つ姫川亜弓。一見パーフェクトに思える亜弓だが、マイコはそんな彼女の「人間くさいところが好き」と語る。「確かにマヤはドジだったり、かわいらしい部分があるんですが、やはり天才なんですよね。その点亜弓は、女の子の憧れをギュッと凝縮しているように見えて、実はものすごく努力している。今いる状況に甘えず、自分の力でしっかり立っていこうとする人なので。そんな亜弓に私は共感を覚えますし、力をもらう存在は、やはり亜弓なんですよね」
そんな亜弓を舞台上で体現するため、マイコにはすでに準備を始めていることがある。「今回はまず形から入ろうという思いが強くて、少しずつではありますが、亜弓を意識しながら日々の生活を送るようにしています。例えば歩き方であったり、姿勢であったり。そうして沁み込ませた意識が、舞台に立った時、何かしら出るんじゃないかと信じているんです」
さらにこの難役に挑むには、これまでにないアプローチも必要になってきそう。「今までの役づくりは、どちらかと言えば自分の経験の中から引き出していくような、“役を自分に寄せる”という方法を取ることが多かったんです。でも亜弓を演じる場合、ふとした瞬間に素の自分が出てしまうようでは、絶対に成立しない。だから今回は、何か型をつくるというか、“自分を役に寄せる”という方法を取っていこうと思っているんです」
多くの女優たちが影響を受けたように、マイコにとっても『ガラスの仮面』は、「壁にぶち当たったら読み返す、教科書のような漫画」。マイコ自身が熱心なファンなだけに、今彼女の中には、こんな思いが沸き上がっている。「とにかく愛されている作品なので、やはりお客さまに喜んでいただきたいという思いが強いです。こういう感情は、実は今回が初めてで…。そしてどの場面を取ってもすごくエネルギッシュな作品だと思うので、ぜひライブならではのパワー、エネルギーを受け取っていただきたい。そしてそれを、前向きな何かに繋げていただけたらなと思います」
公演は8月15日(金)から31日(日)まで東京・青山劇場にて。チケット発売中。
取材・文:野上瑠美子
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