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堀北真希、新作映画『蜩ノ記』を語る
2014年08月04日 15時24分 [邦画]
堀北真希

直木賞受賞の同名時代小説を『雨あがる』『阿弥陀堂だより』の小泉堯史監督が映画化した『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』。ある罪により10年後の切腹を命じられた主人公・戸田秋谷の娘・薫に扮した堀北真希が魅力を語った。

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切腹を3年後に控えながら、申し付かった藩の歴史『家譜』を完成させるべく粛々と過ごす秋谷(役所広司)の家に、監視役としてやってきた庄三郎(岡田准一)は、秋谷が切腹に追い込まれた事件に疑問を抱いていく。

「まずやはり、揺るがない決意のもとで日々を送っている秋谷の生き方が素晴らしいと感じました」と堀北。そしてその娘である薫も「武士の娘としての覚悟を持って生きている強い女性」だと語る。

しかしそこは江戸時代の女性。今とは違い、ストレートな感情表現はできない。小泉監督からのリクエストも「とにかく奥ゆかしく」だったそうで、これがもっとも難しかったと振り返る。「父ともそうですし、(互いに好意を抱いていく)庄三郎との関係にしても、直接的な言葉はないんです。言葉がない分、相手の気持ちになって想像する力は強いと思います。ただそれを『奥ゆかしく』表現するのは、難しかったですね」。

そんななか印象的なのが、薫が「柚子は九年で花が咲く」と口にするシーンだ。「植物が育って実が成るというのは、素晴らしい年月のことですが、薫としては同時に父の命の期限のことを指してもいる。だからとても悲しいセリフなんです。薫が父の切腹をどう思っているのか分かるシーンはあまりないんですけど、ここには薫の気持ちが表れていると思います」。

そして次のように結んだ。「決められた期限に向かって、文句も言わず、死に向かう父。でも信念があるから、諦めたような、開き直ったような向かい方にはなっていないんです。おそらく、薫や庄三郎といった次の世代に、そうした生き方を見せるという大切な意味もあるのだと思います。そうした想いを次の世代が受け取って生きていく。命は繋がっていっている、そう強く感じました」。

『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』
10月4日(土)より全国公開

取材・文・写真:望月ふみ

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