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大空祐飛が久々のミュージカルで掲げる裏目標とは?
2014年08月29日 16時00分 [ミュージカル・ショー]
大空祐飛  撮影:源 賀津己
大空祐飛  撮影:源 賀津己

演出家兼振付家である謝珠栄を中心に、オリジナルミュージカルを創作し続けているTSミュージカルファンデーション。その新作『familia〜4月25日誕生の日』に、元宝塚トップスターの大空祐飛が出演、初参加となるTSへの思いを訊いた。

ミュージカル『familia〜4月25日誕生の日〜』チケット情報

元タカラジェンヌの謝は、大空にとっての大先輩であり、また宝塚時代に教えを受けた先生でもある。そんな謝がつくり出すTSの魅力を、大空はこんな言葉で表現する。「それは謝先生の魅力にも繋がることですが、大地の温かさとか人間の血の温度、そういったエネルギーを作品から強く感じるんです。謝先生のエネルギーは本当にパンチ力があると言いますか(笑)。しかもそれが尽きることなく次々と作品を生み出していることが、素晴らしいなと思います」

さらにTSの魅力として大空が挙げたのは、扱うテーマや国が非常に幅広いこと。本作でも1974年にポルトガルで起きた“カーネーション革命”を軸に、大空演じる孤児のエヴァが自らの運命を切り開いていくさまを描く。「今日本に生きている私たちにとって、真剣に国のことを考えて活動する人たちの気持ちとかって、なかなか向き合うことのないテーマだと思うんです。でも謝先生は『国と国民の繋がりと親と子の繋がりには通じるものがある』とおっしゃっていて。“親子の絆”というのは誰もが簡単には断ち切れないものだと思いますし、そういうところに何かを訴える切り口があるんじゃないかなと。そこから皆さんの心に残る絆みたいなものを、この芝居の中で表現出来たらいいなと思います」

演じるエヴァについては、「稽古場に入って、キャスト全員と一緒にやった時に初めて、エヴァの存在というものが生まれてくると思います」と語る大空。さらに彼女ならではの役に対する取り組み方も明かしてくれた。「一番大切にするのは、最初に台本を読んだ時のインスピレーション。それから役とのラインを繋げることで、どんどんその人の考え方や見え方に近づけるんです」

キャストの中で大空は紅一点になるが、そのことについて尋ねると意外な答えが…。「『唐版 滝の白糸』(13年)の時も女優は私ひとりだったんですが、“紅一点”という意味での役割は果たせなかったのではないかと反省したんです。(大空が演じる)お甲さんはいたんですが、稽古場的な意味での“紅”はいなかったなって(笑)。だから今回は男性陣と同類化しないよう、紅一点になれることを裏目標にしたい、かな(笑)」

公演は11月29日(土)・30日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、12月5日(金)から16日(火)まで東京芸術劇場 プレイハウス、12月20日(土)にまつもと市民芸術館 主ホールにて。チケットの一般発売は9月13日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは各種先行受付を実施。

取材・文:野上瑠美子

チケットぴあ

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