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役所広司&岡田准一『蜩ノ記』が“涙活”映画に認定
2014年10月02日 12時51分 [邦画]
役所広司と原田美枝子

第146回直木賞を受賞した時代劇小説を映画化した『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』の特別試写会が1日に都内で行われ、初共演を果たした役所広司と岡田准一が出席。同日、「意識的に泣くことで心のデトックスを図る活動」として注目される“涙活(るいかつ)”映画に認定され、「最初はギャグかなと思ったが、(トロフィーを受け取り)結構重みがありますね。光栄です」(役所)、「ありがたいことですね」(岡田)と喜びを語った。

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事件を起こし10年後の切腹を命じられた戸田秋谷(役所)の前に、藩士の檀野庄三郎(岡田)が秋谷の監視役としてやってくる。庄三郎は秋谷のひたむきな生き様や家族愛に触れ、彼が起こした事件の真相を探り始める。舞台あいさつには秋谷の家族を演じる堀北真希と原田美枝子、メガホンを執った小泉堯史監督が同席した。

役所は自死が迫るなか、家族との日々を静かに重ねる主人公の姿に「自分で演じていながら、試写を観てずいぶん早い段階で泣いてしまった。特にラストが近づくと『いい家族だな』と涙が止まらなくて…」と自身の“涙活”を告白。岡田が「隣の席で号泣されていた」と明かすと、「岡田君だって泣いていましたよ」と明かしていた。

その岡田も「師弟愛、家族愛、夫婦愛が詰まった作品」と感激しきり。役所と原田がふたりきりで愛を確かめ合うシーンを「カメラの後ろで見学させていただいた」といい、「おふたりの芝居や表情の深さがたまらなかった」と振り返った。

原田は「息子がサムライの息子として動じちゃいけないと耐える姿に涙した」。秋谷の娘を演じる堀北は「これぞ理想の夫婦だなと思いながら、エンドロールで泣いてしまった」と泣ける本作の魅力をアピール。小泉監督も「素敵なキャストに恵まれて、一緒に仕事ができて良かった」と安どの表情だった。

『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』
10月4日(土)より全国公開

取材・文・写真:内田 涼

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