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ベッド&メイキングスが円形劇場をまっぷたつに!?
2014年11月07日 21時15分 [演劇]
左から、富岡晃一郎、福原充則  撮影:源 賀津己
左から、富岡晃一郎、福原充則  撮影:源 賀津己

作・演出家の福原充則と俳優の富岡晃一郎から成る劇団「ベッド&メイキングス」の公演が11月6日に開幕。第4回公演に選んだのは、他劇団の作品だった。それは、1994年の初演以来繰り返し上演されてきた劇団「双数姉妹」の『サナギネ』。まっぷたつに仕切られた円形の舞台上でふたつの物語が同時進行し、やがて交わっていくという、まさに演劇でしか作り得ず、円形劇場でしかできない構図を持つ作品を、今年閉館となる青山円形劇場のフィナーレに送り出す。

ベッド&メイキングス『サナギネ』チケット情報

今回の企画は、いつか『サナギネ』を上演したいという福原の思いから始まっていた。「面白いと思う舞台はたくさんあるけど、時間が経つと忘れていく。でも『サナギネ』は、ふたつの話を同時に演じるという構成の面白さ以上に、忘れられないセリフや場面があった。忘れられない芝居ってどういうものなんだろうという興味から、まずは始まっているんです」(福原)。同じく『サナギネ』を2度観たという富岡も、福原の思いを聞き、すぐにやりたいと手を挙げた。「芝居をふたつ作らなきゃいけないこととか、そのふたつがひとつになるときのタイミングを合わせなきゃいけないこととか、稽古は本当に大変なんですけど(笑)。でも、もともと双数姉妹の小池竹見さんが作った仕組みも、福ちゃん(福原)が手を加えたところの面白さも、両方が体験できるから。贅沢だなって思ってます」(富岡)と、新『サナギネ』への手応えを感じている。

舞台上では、片側で田舎町に暮らす14歳の少女・ヨシノの物語が、もう一方で都会に出た24歳のヨシノの物語が演じられる。ベッド&メイキングス版には、そこに福原なりの“時間”を捉える目が加わった。「これは両方でひとりの女の子の成長を描く物語ですけど、そこから、人にとっての過去・現在・未来というものが見えてくる気がするんです。科学的解釈では“時間は過去から未来へ流れているのではなくて、未来から過去に流れている”とか。確かに、現在の積み重ねで過去はできるわけで、そう考えると、未来がなければ現在も過去もないっていうことになりますよね」(福原)。その話に、「本当だ。そういう芝居になってる!」と応える富岡。きっとそれは、両方を観ることでより納得できるのだろう。が、「片方だけでも、こっち側を楽しもうと集中していただけると(笑)、絶対に面白くなるはず」(富岡)と付け加える。「面白い芝居は演劇界共通の財産として、いろんな人が再演したほうがいいと思う」と福原は言う。名作がまた新たな面白さを放つ瞬間を、目撃してほしい。公演は11月10日(月)まで。

取材・文:大内弓子

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