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内野聖陽、忽那汐里らが『海難1890』会見に出席
2015年07月09日 17時09分 [邦画]
(左から)忽那汐里、内野聖陽、ケナン・エジ

日本トルコ合作で両国の友好のきっかけとなった歴史的事件を描く『海難1890』のクランクアップ会見が7月9日に都内で開催され、主演の内野聖陽、トルコの名優ケナン・エジェ、忽那汐里、夏川結衣、宅間孝行、永島敏行、田中光敏監督らが出席した。

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1890年、和歌山沖で沈没したトルコの軍艦エルトゥールル号の乗組員を地元の人々が命がけで救ったというエピソード、そして1985年のイラン・イラク戦争時にテヘランに残された日本人のためにトルコが救援機を飛ばしたという2つの史実に基づき両国の友好を描き出す。

和歌山の医師を演じた内野は「演じるにあたっていろんな資料を見ましたが、医師たちの心意気、目の前の人を救おうとする良心がそこには確実に存在していました。それを投影して演じました」と語る。トルコでは1890年の海難事故は教科書にも載るなど多くの人に知られており、それゆえにいまなお人々は親日家だというが、内野は「逆に日本では知らない人が多いので、これはいい機会なので、次の世代に誇れるいい映画を撮りたい、参加したいと思い二つ返事で引き受けました」と振り返った。

忽那は2役で1890年のエピソード、1985年のエピソードの両方に出演している。人を思う絆、気持ちが何世代も受け継がれていく……その責任を持って2役を演じました」と語る。撮影でトルコを訪れたが「撮影の合間に街を歩いていて、こちらが日本人と気づくと温かい言葉を掛けていただいたりしました」と述懐。内野と同じように「日本でも知っていただくきっかけの作品になれば」と意気込みを口にした。

トルコから参加したケナンは逆に、和歌山での撮影で日本人の歓待に感動したと笑顔を見せる。「いまの世の中でも戦争や虐殺、人種差別があちこちで起こっており、我々は戦争映画を見慣れ、そうした映画がヒットし利益を生んでいますが、この映画は平和と友好を描いた大切な作品です。トルコを代表して参加できたことを誇りに思いますし、世界にメッセージを送れる作品だと思っています」と力強く語った。

田中監督は撮影を終えて「トルコの国、そして国民のみなさんにお礼を言いたい」とまずは感謝を口にする。現在、編集作業に入っているが「ワンカット、ワンカットに手応えを感じています」と語った。

『海難1890』
12月5日(土)全国ロードショー

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