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8月26日(日)に東京・紀尾井ホールで公演を控えるアヴィシャイ・コーエンへライター、佐藤英輔がメールインタビューを行った。
コーエンを語る際にまず外すことが出来ないのが、彼がイスラエル人であることだ。彼はNYに出る事でジャズ界でエスタブリッシュされたが、12年前からは本国に戻り活動している。「イスラエルのジャズ・シーンはここ数年で随分と大きなものになりましたが、大きな理由がそこにはあります。イスラエルは今まで常にモロッコやギリシャ、トルコ、ブルガリア、スペイン、そして東ヨーロッパ諸国の多くの異なる文化、そして世界各国にいるユダヤ人の子孫たちから影響を受けてきました。その影響は音楽や言語、そして美味しい食べものなど多岐にわたって見られ、様々な場所にそれぞれ違ったように吸収され、より独創的なものにする助けとなっています」
そんな出自を抱えるコーエンの音楽営為はとてもしなやか。ストリングスやオーケストラと共演する特別仕立ての公演も彼はたびたび行ってきている。「2013年に『アルマー』を作った時、その収録曲のためにオーケストラを使ったアレンジメントを書くという事は、私にとって大きなステップとなりました。まわりにいる皆んなは私の楽曲はオーケストラと合うと言ってくれていましたが、5年以上の歳月をかけて新しい編曲と楽曲を進化させるべく練り上げました」
今度東京で持たれる17人の弦楽器奏者を擁する<アヴィシャイ・コーエン・トリオwith 17ストリングス>は、過去試みてきたそうしたクラシック奏者たちとの邂逅を磨いたものとなる。『アルマー』に収録されていた2曲をはじめ、数々のマテリアルがトリオとチェンバー・オーケストラ用に新しく編曲されるという。「殆どの楽曲が私のアレンジです。私のアイディアとイメージを基に、何人かの音楽家/編曲家のちょっとした何かが足されていたりもします」
様々な楽曲素材をめくるめくチェンバー・オーケストラと紐解くその出し物は、多様な文化や音楽様式を思うまま超え、結果的にコントラバス、そしてジャズという楽器や表現の自由な可能性を浮き上がらせるものになるに違いない。「一連の活動は様々な文化や音楽のスタイルを求める長い旅路なんです。それを求めるからこそ、私は音楽家たりえると思っています。音楽が発展していくことや動いていくのを止めることはできませんし、それは私を高みへと導いていってくれます」
彼は新しいプログラムを用意、それをもとに日本で新しく出会う音楽家と一緒に事にあたることを、今心待ちにしている。
取材・文:佐藤英輔(ライター)
※インタビュー全文は下記チケットリンク先の興行ページに掲載
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