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キャラメルボックス冬公演で鍛治本大樹が主演に抜擢された意外な理由とは!?
2018年11月22日 12時15分 [演劇]
鍛治本大樹、成井豊 撮影:松谷祐増
鍛治本大樹、成井豊 撮影:松谷祐増

『リトル・ドラマー・ボーイ』という曲をご存知だろうか? 曲名でピンと来ない人も聴けば必ず納得する、定番のクリスマスソングだ。12月から始まるキャラメルボックスのクリスマスツアーは、この曲名を冠した新作を上演する。

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昨年冬公演『ティアーズ・ライン』に登場し、強烈なインパクトを残した“昭和マニアの殺人代行業者”十文字が再び登場する今作。「十文字は、これまで自分が描いてきたキャラクターの中でも極めて特殊なんです。彼でまた別の物語を作りたい、と考えたところからスタートしました。そこで“誰と出会ったら面白いか?”を思案し、浮かんだのが1996年に上演した『TWO』のトオルだったんです」そう語るのは作・演出の成井豊。人の怪我や病気を治す不思議な力を持つ青年・トオルを演じるのは、劇団本公演で初めての主演に抜擢された鍛治本大樹。

「トオルは素朴で純粋な人なんですが、自分にもダメージを与えるので能力を使ってはダメだと言われているのに使ってしまう、そんな弱い部分もある。言ってしまえば“へなちょこ”。で、へなちょこといえば鍛治本だろうと(笑)」そんな裏話を語る成井の横で「喜んでいいのかなあ」と苦笑する鍛治本。劇団主催の俳優教室を経て2007年に入団、成井曰く「怒っているのを見たことがない」という素の優しげな雰囲気は、トオルにぴったりだと思える。

「入団してすぐに主役をやるタイプではなく、“こいつはどうなっちゃうんだろう”と思ったりしたことも。でも外部への客演をきっかけにぐっと変わっていって、近年の鍛治本には僕も驚かされっぱなしです」と成井。今作で大きな期待を寄せられる鍛治本だが、やはり成井作品での主演は初めて感じることも多いようだ。「キャラメルボックスの主役って大変なんだな、といま実感しています。セリフ量も多いし、いろんな人と会話をしながら、自分でも物語を転がしていかなきゃいけない。毎日の稽古は、洗濯機の中でぐるぐる回されて目が回ってるような感覚。でもこれは、やってみないとわからなかった」

稽古場では、まさに奮闘する鍛治本の姿が。殺陣稽古で俳優の大内厚雄がアクションをつけていく。さらに細かい動きで気になるところを畑中智行が指摘する。どちらもキャラメルでは数々の作品の主役を背負ってきた“先輩”たちだ。「稽古中はいろんなアドバイスをくださったり、導いてくれる。先輩方って凄いな、と思いますね」(鍛治本)。その言葉通り、劇団員が一体となって作品を作り上げていく姿勢に“劇団”ならではの強さを垣間見た。

疾走感あふれるストーリーながら、イエス・キリスト生誕を歌ったタイトル曲の如く、作品の根幹にはクリスマススピリットがあふれている。1年の締めくくりにふさわしい舞台となりそうだ。公演は12月1日(土)の東京・八王子を皮切りに、大阪を巡演、12月15日(土)から25日(火)まで東京・サンシャイン劇場で上演。なお八王子では、公演に先がけ無料の公開稽古を11月24日(土)から11月27日(火)まで実施。詳細は公式HPに記載。

取材・文:川口有紀

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