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『吼える』、新しい“令和”にこそまっすぐな舞台を
2019年04月26日 18時00分 [演劇]
(画像左から)清水一輝、えのもとぐりむ、宮迫博之 撮影:源賀津己

令和1日目……5月1日(水・祝)に開幕する『吼える』は5日(日・祝)まで東京・CBGKシブゲキ!!で、10日(金)〜12日(日)に大阪・ABCホールにて上演される。プロデュースした清水一輝は「1度この舞台の改稿前の作品を観た瞬間から“やりたい!”と思っていました。今の時代だからこそ響くメッセージが込められているので、『令和』の初日と公演初日が重なり、新しい時代の幕開けにぴったりな作品だと思い企画しました」

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上演にあたり『クジラの歌』を『吼える』に改題・改訂。「26歳の時に書いた若いセリフとエネルギッシュなシーンが多かったので、落ち着いたセリフに変え、大人が演じて腑に落ちる作品にしました。過去の上演とはまったく違う作品になっています」(脚本・演出/えのもとぐりむ)。タイトルは“吼える”と“ホエール(クジラ)”をかけている。しかし吼えるシーンはない。「人間の中身が吼えるのを観てほしい」と言う。

Wキャストで出演する宮迫博之は、多忙な日々のなか清水に何度も口説かれ「好きなやつらにお願いされたら、やりますよ」と出演を決めた。作品について「えのもとぐりむという人間の心の闇を具現化している。人生削りながらつくっているところに共感します」と魅力を説明する。

物語は、東京から沖縄に向かうフェリーの客室フロアでシージャック犯と乗客たちの攻防が描かれる。清水は自身の役・瀬美について「死を背負った人。今、それほどの覚悟で生きてる若者はどれくらいいるのかな。この時代の若い人に観てほしい」とまっすぐ語る。逃亡中のヤクザ役の宮迫は「昔ちょっとしたトラブルで追いかけられた経験があるので、思い出して演じられたら(笑)」と過去を振り返る。えのもとはふたりを「宮迫さんにはユーモラスな部分と、お笑いの時にはない人間の深さがあって、特別な存在。一輝は多種多様なキャストを集めるプロデューサーとしての勢いが芝居にも出ている。ただ今回は熱いだけじゃなく、静かに心に響く抑えた演技を努めているので挑戦だね」と評する。

稽古場ではYouTuber、芸人、タレント、元アイドル、俳優……多種多様な演じ手がひとつの作品をめがけて共に切磋琢磨している。和気あいあいとした空気の中、宮迫は「突然セリフを大阪弁に変えてくれって言われたんですよ。けっこう難しいんやで?」とツッコみながらも、声は温かい。

「生きづらかったり、プライベートで上手に息ができない人に観てほしい。僕がそうなんです。僕みたいに、劇場がひとつの居場所になれば嬉しい」(えのもと)。

取材:河野桃子

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