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「まだ、『W杯』にノレていない」とお嘆き方に朗報だ。この3試合を見れば、『ラグビーワールドカップ2019日本大会』にノレる。「ルールがわからない」「選手を知らない」という心配を無用である。知識はあとから付いてくる。
どの3試合を見ればいいのか。まず本日9月20日(金)・東京スタジアムで行われる開幕戦・日本×ロシア。初のベスト8進出を目指す日本代表の初陣は外せない。次は明日21日(土)・横浜国際総合競技場にてキックオフを迎えるニュージーランド×南アフリカだ。『W杯』最多の優勝3回を誇るオールブラックスと優勝2回のスプリングボクスの対決は世界中のラグビーファンの注目を集める。そして、22日(日)・同じく横浜で開催されるアイルランド×スコットランド。ホームユニオン同士の対決は、日本が属すプールAの星取り争いを占う意味でも重要である。
この3試合を見届ければ、ラグビーの醍醐味も魅力も迫力も十分理解できるだろう。逆にこの3試合を見てもピンと来なければ、残念ながらラグビーとの相性はよくないということになる。
さて、『W杯』を知る最適な3試合だが、とりわけ、NZ×南アは見逃せない。下馬評では本命にニュージーランド、対抗に南アフリカを推す声が多い。この南半球の2強に8月19日に約10年間1位を守り抜いてきたニュージーランドに代わって世界ランキング1位となったウェールズ、ランキング1位で『W杯』に臨むアイルランド、2015年大会で日本を率いたエディー・ジョーンズヘッドコーチ率いるイングランドが続くと目されている。
決勝と言われてもなんら不思議ではないプールB初戦。両チームは決勝のつもりで初戦を戦うのか、あくまで決勝を睨み初戦を戦うのか。いきなりの大一番を前に、ニュージーランドのコーチ陣は煙に巻いた。
スティーブ・ハンセン監督が「勝った方がプールBで1位になるだろう。でも決勝に進むには1位になる必要はない」と言えば、イアン・フォスターアシスタントコーチは「開幕戦の重要性はみんなわかっている。負けたからと言ってすべてが終わりということではないが、我々はそういう考え方をしない」とキッパリ。
一方、南アの指揮官は心理戦を挑んだ。ラシー・エラスマスHCは、「五分五分の微妙な判定では、いつもニュージーランドに有利な笛が吹かれている」とレフリー陣にプレッシャーをかけたのだ。これにハンセン監督はすぐさま反応し、「こういうやり方には賛成しない。レフリーにプレッシャーをかける心理戦だろう」とコメントした。
試合前からバチバチの緊張感が漂うニュージーランド×南アフリカ。『W杯』優勝戦線を大きく占う一戦は日本テレビ系にて生中継。
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