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00年代にはナショナルダービーとして、幾多の名勝負を繰り広げた浦和レッズとガンバ大阪が最終節で激突する。今季はG大阪が11勝11分11敗・勝点44の9位、浦和は9勝10分14敗・勝点37の13位と寂しい状況で対峙するのだ。
残留プレーオフ参戦もほぼ免れた浦和と中位で無風状態のG大阪ではあるが、そこはナショナルダービー、選手のモチベーションも低くはない。ただ直近5試合の成績は対照的。G大阪は3勝1分1敗で12得点を量産するが、浦和は『ACL』決勝を睨みながらのエクスキューズはあるものの2分3敗で2得点と決定力不足に喘いでいる。
好調なG大阪の攻撃を支えるのは2トップだ。宇佐美貴史は4試合4ゴール、アデミウソン2試合連続得点と結果を残している。今夏古巣に帰って来たMF井手口陽介も前節2ゴールをマークした。宮本恒靖監督は宇佐美について「体のバランスがとれてきた。6月末に比べれば力強さが出てきた。守備に関しても前から奪いにいったり、フィフティーフィフティーのボールで体を預けて自分のものにしたりできている。どんどんいい状態になっている。本人とは“点を取るんだ”という話は常にしている」と評価する。
一方、浦和は12得点を挙げている興梠慎三が抑えられると厳しいものがある。長澤和輝が3得点、杉本健勇が2得点、フィブリシオとマルティノスと戦線離脱中の武藤雄樹が1得点にとどまっている。だが、アタッカー陣が目覚めるキッカケがあった。『ACL』決勝で課題を突き付けられた。アルヒラルのバフェティンビ・ゴミス、セバスティアン・ジョビンゴ、アンドレ・カリージョ、サレム・アルドサリに決定力と突破力を見せ付けられたのだ。準優勝に終わった後、興梠が「自分たちもひとり、ふたりとかわせる能力をつけていかないといけない」と口にし、DF槙野智章も「フィジカルの部分、技術の部分で、かなり上回られてしまった。コテンパンにやられた。今日何を感じたか。個人として考えるとともに、チームとしてどうしていかなければならないのか、考えていかないといけない」と前を向いた。
前節・FC東京戦では1-1に持ち込んだ。浦和はアルヒラル戦の強烈な敗戦を経て、変わろうとしているのか否か。シーズン最後の一戦は、来季への試金石とも言える。
リーグ戦の直接対決はG大阪が23勝11分21敗とリードし、ここ6試合は浦和が2勝3分1敗と分がいい。
果たして浦和がGK岩舘直、DF森脇良太を勝利で送り出すことができるのか、それともG大阪ゴールラッシュでねじ伏せるのか。『明治安田J1』第34節・浦和×G大阪は12月7日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。
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