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生駒里奈『かがみの孤城』稽古で抱えた悩みも「劇場が引き出し開けてくれた」
2020年09月01日 11時00分 [演劇]
『かがみの孤城』

生駒里奈が主演する『かがみの孤城』が、8月28日に開幕。これに先立ち、公開ゲネプロと会見が行われた。

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本屋大賞を獲得した辻村深月の小説を、成井豊の脚本・演出によって舞台化する本作。同級生の悪意に傷つき、家に閉じこもる中学1年生のこころ(生駒)はある日、自室の鏡を通じて見知らぬ城がそびえ立つ異世界へ引き込まれてしまう。そこで出会った6人の仲間と望みが何でも叶う“願いの鍵”を見つけようと奔走するうちに、彼らは自分たちが城に集められた理由を目の当たりにして──。共演者には溝口琢矢、野田裕貴(梅棒)、前田航基、原田樹里、河内美里らが名を連ねている。

新型コロナウイルス感染症対策で、1ヵ月半の稽古期間をマスク姿で奮闘してきた一同。会見における成井の「ずっと互いの目元しか見えなかったけど、昨日の場当たりで初めて透明のマウスシールド姿になり、表情がわかるようになったら……演技が変わって抜群によくなったキャストが現れてね」という言葉に、生駒・溝口は大きく頷く。

「特に一段とよくなった」と演出家からお墨付きを受けた生駒は、「いじめを機に不登校になってしまった中学生の人物造形と、演劇で求められる“大きな表現”をどうやって両立させようか迷いました」と稽古中の悩みを吐露。しかし「劇場入りしたらステージの大きさに後押しされ、引き出しが開いたような感覚です」と手ごたえを口にした。

同じように、溝口も「劇場に入ったら、大きく楽しく伝えようという気持ちがどんどん膨れ上がってきました」と続く。原作者の辻村は「コロナで物理的な制限はあっても、心は誰にも縛られることなく自由」「どうか『かがみの孤城』の中で過ごした時間を、たくさんの人たちに持ち帰ってもらえたら」と観客に呼びかけ、会見を結んだ。

公開ゲネプロは、孤城で過ごす中学生7人の姿を中心に、現実世界におけるこころや、彼女を取り囲む母親・教師・同級生らの葛藤が差し挟まれる形で展開。孤城の仲間が次第に心を通わせ、友情を育む様子がダンスシーンを交えて描かれた。全編を彩るFor Tracy Hydeの涼しげな音楽も、劇効果を最大限に高めている。上演時間は約120分(休憩なし)。

公演は9月6日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて。その後、18日(金)〜20日(日)に大阪、22日(火・祝)に愛知と巡演する。感染症対策を十分に講じて上演される劇場公演のほか、PIA LIVE STREAMでは収録映像を後日視聴できる「ディレイ配信」と、東京千秋楽公演の「生配信」も行われる。チケット販売中。

取材・文:岡山朋代

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