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森麻季がピーチ姫!?鈴木優人とBCJのリナルド
2020年10月05日 12時30分 [オペラ・声楽]
鈴木優人プロデュース/BCJオペラシリーズ Vol.2 ヘンデル 歌劇《リナルド》 鈴木優人 (c)Marco Borggreve

鈴木優人プロデュースのオペラ《リナルド》(ヘンデル)が10〜11月に横浜と東京で上演される。9月下旬、鈴木と出演者たちが出席してオンライン会見が行なわれた。
2017年のモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》に続く、鈴木とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のオペラ・シリーズ第2弾。前回の《ポッペア》は演奏会形式だったが、今回は一歩進んでセミ・ステージ形式。若手演出家の砂川真緒が抜擢された。
砂川「バロック・オペラをいかに楽しめるか。エンタテインメントとして考えている。今回、リナルドは現代に生きている少年という設定。鈴木さんが、囚われの身のアルミレーナがピーチ姫みたいだと言っていたことから発想が膨らんだ」
題名役は、世界が認めたカウンターテナー藤木大地。鈴木とは20年来の友人で、二人は「死ぬまでにヘンデルのオペラを全部やる」と誓い合った仲。
藤木「ちょうど10年前、カウンターテナーに転向する時も優人君に相談した。その頃日本でバロック・オペラの上演は考えられなかった。それがどんどん変わってきて、歌える人も聴きたい人も増えたことに感謝したい。困難な状況のなか、2020年の日本でしか聴けない国際的な《リナルド》をお楽しみに」
ヒロインのアルミレーナは、バロックでも卓抜な歌唱を聴かせる美しきプリマ・ドンナ森麻季。
森「古楽のスペシャリストのBCJのみなさんとのオペラ全幕を上演できるのは大切な機会。コロナ渦の制約のある演出も、私には楽しみのひとつ。初共演の若い歌手のみなさんからも学びながら、心をひとつにして頑張りたい」
そして、プロデューサー・指揮者として公演を束ねる鈴木優人。
鈴木「歌と言葉と器楽が融合してドラマを作るのが、ヘンデルのオペラを演奏して楽しいこと。いかに美しく楽しく作れるか。観客に予習なしで楽しんでもらえることが私たちの使命。その創意工夫にすべてを捧げることができるチームであるかどうか。今回のスタッフ、キャストの思いは、きっと舞台で輝くと確信している」
エンタテインメントとしてのバロック・オペラ。じっさい《リナルド》は、ファンタジーの要素も強いし、2組の男女の恋のドタバタ劇のようなところもあって、屈託なく楽しめる作品。だからぜひ、音楽史を学ぶような気持ちでなく、大ヒットした300年前のロンドン初演の観客たちと同じように虚心坦懐に楽しみたい。
《リナルド》は、のちにイギリスに帰化するヘンデルが、26歳で最初にロンドンを訪れた際に作曲した全3幕のオペラ。舞台は11世紀末のイスラエル。十字軍の英雄リナルド(藤木)は司令官の娘アルミレーナ(森)と恋人同士。ところが敵将アルガンテがアルミレーナに、その愛人の魔女アルミーダがリナルドに一目惚れして、話はもつれる。第2幕で、言い寄るアルガンテを拒絶して歌うアルミレーナのアリア〈私を泣かせてください〉は有名。

本公演は、10月31日(土)に神奈川県立音楽堂(木のホール)にて上演。チケット発売中!
文:宮本明

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