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水樹奈々&平原綾香主演、ミュージカル『ビューティフル』開幕
2020年11月09日 12時56分 [ミュージカル・ショー]
写真提供/東宝演劇部

アメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングの半生を彼女自身がつくった名曲とともに綴るミュージカル『ビューティフル』が2020年11月5日(木)から帝国劇場で開幕した。3年ぶりの再演だが、主演の水樹奈々と平原綾香をはじめ、メインキャストは日本初演のメンバーが全員揃った。

舞台は、ニューヨークに住む16歳のキャロル(水樹奈々/平原綾香※Wキャスト)が、教師になることを勧める母のジニー(剣幸)の説得を振り切って、プロデューサーのドニー・カーシュナー(武田真治)に曲を売り込みに行くことから始まる。ドニーに認められて作曲家としての一歩を踏み出したキャロルは、カレッジで出会ったジェリー・ゴフィン(伊礼彼方)と恋に落ち、作曲家・作詞家としてコンビを組むことに。そして、妊娠、結婚。キャロルは、ヒット曲を作りながら、仕事と子育てに奮闘する日々を過ごす。2人は、ドニーがプロデュースする作曲家バリー・マン(中川晃教)と作詞家シンシア・ワイル(ソニン)のコンビと互いにしのぎを削り、1960年代のアメリカ・ヒットチャートの首位を争う。すべてが順調に思われたが、時代が変わり、ヒット曲を書き続けなければならないという焦燥感からジェリーが精神的に追い詰められて……。

『A Natural Woman』や『The Locomotion』、『You’ve Got A Friend』などのヒット曲を作曲したキャロル・キング。本作は、60~70年代のアメリカのみならず、世界中でヒットした彼女の楽曲が散りばめられた、いわゆる「ジュークボックス・ミュージカル」だ。楽曲の素晴らしさはもちろんだが、キャロルの波乱の半生を軸に、作詞家・作曲家のクリエイターたちの音楽が生まれるまでの苦悩、当時の音楽業界の内情なども丹念に描かれており、芝居としても非常に見応えがある作品といえる。

11月4日(水)夜に行われたゲネプロ(総通し舞台稽古)を観劇した。前回2017年の本作出演が初舞台だった水樹奈々は、再演となる今回、キャロル役が板につき、舞台を心から楽しんでいる様子が印象的。6日には第1子妊娠を公表したが、変わらず迫力ある歌声を披露していた。母になるということで、キャロル役をまた別角度から深めたような気もする。伊礼の演じるジェリーは、自身の才能の限界を感じながら、それを突破しようと刺激を求めて遊びに繰り出す。その焦りやどこか哀愁漂う芝居が特別いい。中川のバリーと、ソニンのシンシアのペアも、初演以上に息があっていて、作品を明るくする存在だった。

上演時間は約2時間55分(休憩30分含む)。公演は28日(土)まで。

取材・文:五月女菜穂

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