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エーゲ海に浮かぶ小島を舞台に、1970年代を代表するポップグループ“ABBA”のナンバーにのせて母娘の絆や友情を描くミュージカル『マンマ・ミーア!』。主人公ドナの娘・ソフィ役を演じるひとり、若奈まりえに舞台の見どころや、コロナ禍で舞台に立つ心境などを聞いた。
「この作品は誰にでも共感できる身近な物語で、至るところに小さな“マンマ・ミーア!(なんてこった)”な出来事が潜んでいます。一番の魅力は、作品全体にポジティブなエネルギーがあふれているところ。“人生は何度でもやり直すことができる”と、いい意味で開き直ることができます。役者とお客様が一体となってそんな想いや空間を共有できるのが舞台ならではの魅力。役者もパワーをもらえる作品です」
2011年から16年まで、リサ役で本作に出演。その後、『リトルマーメイド』のアリエル役等を経て、ソフィ役で出演した彼女。「最初、ソフィの候補にもなったのですがチャンスをつかめず、親友役で出演することに。ですから念願の役でした。舞台はソフィが歌う『夢があるから(I Have A Dream)』で始まって同じ曲で終わるのですが、私にとっても、まさに“I have a dream”。 夢のために勇気を出して一歩前に進む姿は、自分の9年間の成長にも重なります。今回、稽古に入る時、先輩たちがすごく応援してくれて。皆が家族のように見守ってくれていたことに改めて気づいて感激しました」ソフィ役を演じるのが、楽しくて仕方ないと語る若奈さん。お気に入りのナンバーは、母親のドナにドレスを着せてもらう時の『手をすり抜けて (Slipping Through My Fingers) 』。演じるたびに感極まってしまうシーンで、甘えたくなる自分の気持ちを抑えながら役と戦う苦労もあるそう。また、ドナ、ターニャ、ロージーが3人で『チキチータ』と『ダンシング・クイーン』を歌うシーンは、ドナを思う親友2人の友情をひしひしと感じて、稽古場でも観るたびに感動するのだとか。
現在はコロナ対策でマスクを着用しての稽古。「肺活量は鍛えられましたが口元も荒れてきて大変。開口・発声(四季の訓練法)のためにはどのマスクが一番いいか?皆で情報交換しながらの日々です」と笑う。そんな苦労を経ての公演だからこそ、舞台に立てる喜びもひとしお。「舞台に立てることが当たり前ではないんですよね。舞台を通してお客様と共有できる時間は、何物にもかえがたい特別なものだと改めて実感しています」
客席も一体となって盛り上がれる、本作ならではのカーテンコールも大きな魅力。「今は一緒に歌ってもらうことはできませんが、自分を解放して心から自由に楽しんでください!ペンライトを振ってくださる方も多いのですが、舞台の上から見ると本当に綺麗で役者にとって最高のご褒美。劇場でも販売していますので、ぜひ(笑)」
公演は、福岡・キャナルシティ劇場にて来年1月3日(日)まで上演中。1月27日(水)から京都・京都劇場で上演。チケット発売中
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