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「六月博多座大歌舞伎」2年ぶりに博多座で幕開け
2021年05月17日 12時10分 [歌舞伎・古典芸能]

2年ぶりの上演となる博多座恒例の『六月博多座大歌舞伎』。開幕を前に中村梅玉、中村時蔵、尾上菊之助が都内で合同取材会に臨んだ。今回は昼の部に『松廼羽衣』『与話情浮名横櫛』、夜の部に『傾城反魂香』、『身替座禅』を上演。

14回目の『博多座大歌舞伎』出演となる梅玉は『与話情浮名横櫛』で和泉屋多左衛門を演じる。「先輩方をお手本に、大店の番頭らしい“大きさ”、全てを掌握している感じを出せればと思います。何と言っても菊之助くんの与三郎が演りやすい多左衛門になれば」と語る。一方、夜の部では『傾城反魂香』で又平を演じるが、「実直な人柄が出せれば。実直な自分に合っている(笑)」と話し、さらに梅枝演じるおとくとの夫婦関係について「親子ほども年齢が違うので梅枝くんはなかなか大変だと思うけど、こちらも“父親”に見えないようにせいぜい仲良く務めたいと思います」と笑顔。

昼の部『松廼羽衣』で天女役を演じる時蔵は、「博多座の大道具さんと、いかに天に昇っていくように見せられるかを相談したい」と意気込む。夜の部の『身替座禅』について「六代目菊五郎と七代目三津五郎という、踊り上手な2人が作り上げた」と敬意を口にする。奥方・玉の井を演じるが「菊之助さんがよく承諾してくれたと感謝しております」とにっこり。玉の井は過去に團十郎や左団次といった「立役でもかなり勇猛」な役者が演じたこともあり、“怖い女”というイメージもあるが「原点はかわいい女。ただ、嫉妬で豹変するところはしっかりとやりたい」と語った。

そして菊之助は「念願であった」という『身替座禅』右京役について「今回、時蔵兄さんが玉の井ということで、“怖い”ではなく“かわいい”奥さんであると。ただ、夫思いであるがゆえにそれが窮屈で浮気をしてしまう…。初演当時の原点を目指しつつ、父の指導を受けて務めたいと思います」と力強く語った。昼の『与話情浮名横櫛』では「しがねぇ恋の情けが仇」の名台詞で知られる与三郎を演じるが、こちらも「名台詞とともに、先人が残した型を大切にお届けしたいと思います」と締めくくった。

昨年、コロナ禍で博多公演が叶わなかったこともあって、今回の上演に対しては3人とも並々ならぬ思いがあるよう。梅玉は「この状況下で舞台に立てることが本当に幸せ。満足して帰っていただけるいい舞台を一丸となって務めていきたいと思います」と思いを口にした。

公演は6月5日(土)〜19日(土)博多座で上演。チケットは発売中。

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