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舞台『12人の怒れる男』初出演の藤原祐規と演出・キムラ真、上演直前インタビュー!
2021年07月19日 16時46分 [演劇]

劇団ナイスコンプレックス プロデュース公演 第6弾『12人の怒れる男』が、7月〜8月にかけて大阪と東京で上演される。1954年にアメリカのテレビドラマとして書かれた本作は、その後映画化。密室劇の金字塔として60年以上にわたって幾度となく舞台でも上演されてきた法廷サスペンスの名作だ。
ナイコンでは2018年から毎年上演され、今年で4シーズン目を迎える。
本作をシリーズ化した理由を、劇団主宰・演出のキムラ真は「最高の戯曲を、僕が観たいと思う最高のキャストが演じる熱い会話劇。どっぷり芝居に浸かる贅沢な時間であると同時に、上演する度に、演じるキャストが代わる度に新たな発見があり、それが自分にとって通信簿かのように成果が試される事が純粋にうれしい演目です」と語る。
今回、陪審員4号(横井翔二郎とWキャスト)役を演じる藤原祐規は同シリーズ初参加。
「藤原には初演時から声をかけていて、やっと今回『出てやるか』みたいな感じでOKをもらった」と語るキムラに、藤原は「もう〜、そんな上から目線で返事してないから!」と苦笑い。出会いから約10年。同じ歳ということもあり二人の間には役者と演出家という関係性を超え、何でも言い合える“戦友”、エンタメを愛する“同志”といった心地良い絆で結ばれているようだ。
大阪公演では関西弁の台詞になるキャストもいると聞き「地元(三重県)の言葉で舞台に立つことなんてなかったから不安しかない」と困ったような表情を浮かべる藤原に、キムラは「“生まれた土地の言葉”でしゃべる方が、役をより自分のものに出来るのではないかという思いもあるし、藤原と4号はどこか似ている気がするんだよね。屁理屈っぽいところとか(笑)」と笑顔を見せる。「屁理屈!(爆笑)。演出家が求めているなら全力でやりますよ!」と頼もしいコメントで応える。
「題名に“怒り”とありますが、怒ることがゴールではなく、そこに至るプロセスが大事。演劇において最終的に理想とするのは「ナチュラル」ではなく「リアル」。観る人にリアルに感じていただけるように、濃密な会話劇の中に引き込むことが出来るように、ひとつひとつのセリフを大事に演じたいと思います」(藤原)

文/撮影:近藤明子

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