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梅棒が『風桶』を再演、稽古場でブラッシュアップに励む
2021年12月13日 10時30分 [ミュージカル・ショー]
カメラマン:飯野高拓

“ダンス×演劇×J-POP”を掛け合わせ、セリフを使わず身体表現をメインに物語を立ち上げるダンスエンターテインメント集団・梅棒。彼らの最新作、梅棒 13th“RE”WORK『風桶』が12月17日(金)に東京・本多劇場にて開幕する。初日を約3週間後に控えたタイミングで、その稽古場に潜入した。

全公演満員札止めの好評を博したという梅棒 5th WORK sideB『風桶』(2016年)をパワーアップし、再演する本作。行方不明の兄を捜す科学者の弟が現代と江戸時代にタイムスリップ、大ファンのバンド・「夜桜前線」を巻き込みながら、気弱な傘売りや見習い芸者など個性豊かな町人たちと繰り広げる騒動が描かれる。兄弟やバンドの運命はいかに──。

梅棒作品において、ストーリーの行方やキャラクターの心象風景を打ち出すのに欠かせないのが“J-POP”の存在だ。シーンに合った絶妙な選曲にうなり、新作が上演される度にセットリストをつくって復習する常連ファンも少なくない。取材日はこの楽曲ごとに振付や段取りをかためていく稽古スタイルが取られていた。まず一度やってみて、作・総合演出を手がける伊藤今人のディレクションを経る。その前後を比べると、いずれもグッと魅力が高まるのだ。

曲が終わると、伊藤は必ず演出席から離れてステージにいるキャストの間に分け入る。歌詞がすべて頭に入っているのか、メロディを口ずさみながら実演して踊ってみせると周りには自然とキャストの輪ができた。特に印象的だったのは、男性が女性の体を高く掲げるリフトを控えたキャスト二人に投げかけた「お待たせいたしました級に“ねっとり”入っていきましょう」という伊藤のワードセンス。その演出後、二人の動きはより粒立って精度が上がっていた。

キャラクター紹介を兼ねるオープニングの稽古では、パフォーマンス前に「初めてお客さんの前に姿を現すわけだから、演じる役の人柄やキャラクターの関係性を伝えるつもりで自分を演出しながら踊ってみて」と伊藤からカンパニー全体に向けたアドバイスが送られた。すると、梅棒メンバーから「これ(劇中の重要アイテム)をオープニング段階から手にした方がよいか」と質問が。これを機に伊藤のもとには次々と提案が舞い込み、どんどんブラッシュアップされていく臨場感もうかがえた。

キャストには梅棒メンバーの梅澤裕介、鶴野輝一(Wキャスト)、遠山晶司、塩野拓矢、天野一輝、野田裕貴、多和田任益に加えて、渡辺みり愛、松浦司、まりゑ、松浦景子、YOU、正安寺悠造、長谷川敬タ、eat、Naoki、hirokoboogie、ひこひこ(Wキャスト)が名を連ねている。

東京公演は12月30日(木)まで。その後、2022年1月7日(金)〜10日(月・祝)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、1月20日(木)・21日(金)に愛知・名古屋市芸術創造センターと巡演する。チケット販売中。

取材・文:岡山朋代

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