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伊藤純奈「裏表あるマドンナをギャップで」、『腹黒弁天町』で拓く俳優道
2021年12月17日 12時00分 [演劇]
撮影:荒川潤

ふぉ〜ゆ〜の福田悠太と辰巳雄大が主演を務める、パルコ・プロデュース2022『腹黒弁天町』。本作へ出演する伊藤純奈に、稽古前の心境を語ってもらった。

夏目漱石『坊っちゃん』の世界観にインスパイアされた鈴木聡が書き上げ、自身の主宰する劇団ラッパ屋で1994年に初演した本作。劇中では、東京から田舎の弁天町に赴任してきた2人の若い教師が、計略や陰謀にまみれた上司に同僚、街の有力者や芸者らと出会って対照的な道を歩んでいく姿が切なくもコミカルに描かれる。今回はカムカムミニキーナの松村武が演出を手がける。

伊藤は、台本を読んだ感想を「人間くさいキャラクターの行く末を、お風呂に浸かりながら夢中で読み進めました」と振り返る。同じ鈴木作の『阿呆浪士』(2020年)に出演した際の印象も踏まえて「鈴木さんの作品って哀しみとおかしさが絶妙なバランスで溶け合っていて、今回も考えさせられました」と続き、「その世界でまた役人物として生きられるのが本当に嬉しいです」と目を輝かせた。

自身の役どころは、街の“白百合”と称される英語教師・美智子。だが、いわゆるマドンナ的な存在に終始しない裏表のある美智子について、伊藤は「女の武器を最大限に活用する、芯があって強いキャラクターですよね」と人物像を捉える。誰とでも分け隔てなくフランクに接する普段の自分と役がかけ離れている分、「転身してひと皮剥ける美智子の“ギャップ”を鮮やかにお見せしたい」と意気込んだ。

W主演の一人である福田とは『阿呆浪士』で共演し、約2年を経てまた同じステージへ立つことに。「福田さんは別の作品があって稽古に入るのが他の方より遅かったんですが、来た日から“もう本番できるんじゃ?”ってくらい仕上がっていて……驚きました!」と初共演時のエピソードを明かし、アイドルと二足の草鞋を履き同じく多忙だった自身の過去と照らし合わせながら「現場に馴染むスピードの速さを見習いたかったです」と微笑む。

8月末に乃木坂46としての活動を終え、もともと定評のあった舞台出演を続けることで本格的な俳優活動に乗り出した伊藤。これから挑戦してみたい役を尋ねたところ、「本番で何をしても許されるような気の狂った役」「作品にとっていいスパイスになりたい」とまっすぐに答えが返ってきた。アイドル卒業後、2作目の舞台となる『腹黒弁天町』でどんな表情を見せるのか、伊藤の新境地に注目だ。

公演は2022年2月4日(金)〜20日(日)に東京・紀伊國屋ホールにて。その後、2月22日(火)・23日(水・祝)に大阪・松下IMPホールと巡演する。

取材・文:岡山朋代

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