新入幕の石浦が1敗で優勝争いトップタイ 鶴竜敗れ、日馬富士と3人が並ぶ
「大相撲九州場所・11日目」(23日、福岡国際センター)
新入幕の石浦(宮城野)は妙義龍(境川)を寄り倒して2日目から10連勝を飾った。結びの一番で横綱鶴竜(井筒)が大関稀勢の里(田子ノ浦)に小手投げで敗れ、全勝が消滅。石浦は鶴竜、日馬富士と1敗で並び、トップタイに立った。
2度目で立つと、石浦は左に動いて上手を取った。投げを打ち崩してから、相手の腰に食らいつき、一気に土俵外に飛ばした。
三役常連の実力者を相手に会心の内容。「立ち合い、少しでも押せれば、相手も焦るんじゃないかと思った。胸を借りるじゃなく、自分も行けるという気持ちでいった。胸を借りると思うと小さくなるので」。幕内最軽量114キロながら、筋骨隆々の胸を張った。
102年ぶり新入幕優勝も視界に入るが「僕の中では優勝を争っていない。乗ってるとも思っていない。信じられない気持ち」と、話した。