一般社団法人「全日本スナック連盟」の会長を務める、浅草キッド玉袋筋太郎(49)が6日、都内で会見を行い、先月2日に東京・赤坂に「スナック玉ちゃん」を開店したことを発表した。この日フリーアナウンサー脊山麻理子(36)と東京近郊のスナックのママ6名を従えて「スナックで日本を元気にすることを誓います」と宣言した。

 玉袋はスナック文化を発信するイベント「スナック玉ちゃん」を定期的に開催していたが「赤坂に20坪のリアル『スナック玉ちゃん』を作っちゃいました。その辺のタレントショップとは違う。フランチャイズ展開を目指して、2号店が大阪に近日オープン予定。ライバルは『富士そば』、駅ごとに1店舗」とぶち上げた。「家にいても酒を飲むだけだから」と、店には可能な限り顔を出す。男性7000円、女性4000円で飲み放題、歌い放題だ。

 スナックを開店したことで、全国のスナックママの苦労が身に染みて分かったと言う。「芸能界は、ほとんどピンハネだけどスナックは人件費をちゃんと払うから大変。離婚したシングルマザーのセーフティーネットでもあるからね」。全日本スナック連盟の推薦店500軒と連動してフェイスブックやインスタグラムでも情報を発信していく。

 この日の会見で、臨時のスナックママ役を務めた脊山は「スナックは大好きです。飲み過ぎると眠くなっちゃうので、薄いハイボールを飲みながら長居するのが好きです」。玉袋はスナックのママの3大条件に「人生イチかバチか」「バツイチ」「生きるために背水の陣」を挙げて、脊山を「ピッタリ当てはまる」と絶賛。「汐留(日テレ)を辞めたのはイチかバチかだし、バツイチで本人は気付いてないかもしれないけど、みんなが背水の陣だと思っている」と笑いながら、脊山の作った水割りを飲み干した。

 「スナック玉ちゃん」の営業は平日だが、玉袋は「土日は芸能人を呼んでイベントをやりたいね。各地のスナックのママも顔を出してくれるだろうし。若手の芸人やグラビアアイドルとかが店で働いてくれているけど、背水の陣の成宮寛貴、江角マキコ、堀北真希にも顔を出して欲しい。(相方の)水道橋博士や殿もね(師匠のビートたけし)」とほろ酔い気分で話した。

 実家が東京・新宿でスナックを経営していた玉袋は、年間150軒のスナックで飲んでいる。今月20日には著書「スナックの歩き方」(イースト・プレス)を出版する。「日本全国のスナックを隅から隅までめぐって、スナック界の伊能忠敬(日本初の全国地図『大日本沿海興地全図』の作成者)になる。スナック文化は日本の宝。マイクをバトン代わりにして、次世代につなぎたい。東京五輪を機会に、スナック文化を世界に発信していきたい」と話した。