歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が、妻小林麻央との結婚や父市川団十郎さんの他界などを経験したこの10年間を振り返り、自身の変化を語った。

 海老蔵は13日放送のフジテレビ系「めざましテレビ」にVTR出演。07年に同番組で軽部真一アナウンサーからインタビューを受けた当時の映像を観ながら「若いなっていう、いい部分と危ない部分(がある)。10年前の彼にとってみれば魅力なんですけど、それを継続するっていうことは難しいでしょうね、伝統芸能・文化を進めていく上では」と印象を語った。

 当時は派手に夜遊びしていたが、現在は「出かけないですね。(10年前は)夜出かける割合が昔は10割中15割くらいだった。今は3厘くらいです。お酒もあんまり飲まないですし、妻との時間とか、家族の時間とか(を大切にしている)。自分の中で何かちょっと変わっちゃったんでしょうね」と家族ができたことで心境にも生活にも変化があったことを語った。

 この10年間は、海老蔵が「本気で」歌舞伎俳優として進み始めたスタートに重なるのだという。「本気でやり始めた瞬間の歪(ひずみ)と言いますか。正しい方向に行こうとしてる時に対する急激な軌道修正。結婚もそうですし、父が他界したこともそうですし、勸玄が生まれたこともそうですし、そして麻央が病気だったということも」と、そうした出来事が歌舞伎俳優として生きていく道標になった。「私がやらなくちゃいけない使命というか、さだめというか運命というか、さがというか。そういったものがものすごく影響している10年。ご先祖様なのか、自分の目に見えないものが導いてくれた10年かな」と語った。