【ライブレポート】吉井和哉、200名限定のプレミアムライブでステージを取り囲む観客に、「何これ?(笑)」

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スペースシャワーTVによる人気のプレミアムライブ番組『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』の公開収録が、昨日4月29日(水)に横浜赤レンガ倉庫の会場で実施された。今回登場したアーティストは、吉井和哉だ。

◆吉井和哉 ライブ画像

2015年3月18日に約4年振りとなるオリジナルアルバム『STARLIGHT』をリリースした吉井和哉が、5月2日からスタートする全国ツアーを前に行ったこの200名限定の完全招待制ライブには、言わずもがな、全国各地から応募が殺到した。今回、大熱狂のプレミアムライブのオフィシャルレポートをお届けする。

撮影:山本倫子(Michiko Yamamoto)/テキスト:森朋之

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“最新型の吉井和哉”を至近距離で体感できる、きわめて貴重なライブが実現した。

そのレアなステージを用意したのは、“あなたの側で、生きている音楽。”をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと送る完全招待制のプレミアムライブ番組『SPACE SHOWER TV“LIVEwith YOU”』。その第13弾アーティストとして、吉井和哉が登場したのだ。今回の会場は、横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール。約20倍強の倍率をくぐり抜けて当選した200人のオーディエンスがステージをぐるりと囲むセンターステージで、吉井和哉は最新のロックナンバーをダイレクトに表現してみせた。

バンドメンバーの日下部正則(Gt)、三浦淳悟(Ba/ペトロールズ)、吉田佳史(Dr/TRICERATOPS)、鶴谷崇(Key)とともに吉井が登場すると、会場は大きな歓声と拍手で包まれる。ステージを取り囲む観客を見渡し、「何これ?(笑)」と楽しそうな笑顔を見せる吉井。「これはずっと座って観るの? 立たなくてもいいか…。まあ、やってみるか。よし、集中!」という言葉を合図に吉田が「ワン、ツー、スリー!」とカウント、オープニングナンバー「Hattrick’n」が演奏される。凄まじいスピード感と骨太のグルーヴを共存させたバンドサウンド、そして、吉井のエモーショナルかつセクシーなボーカルが鳴り響くと、オーディエンスは一瞬にして立ち上がり、気持ち良さそうに体を揺らし始める。



この日のセットリストは、最新アルバム『STARLIGHT』が中心。しかも、ほぼすべての楽曲をアルバムの収録順通りに披露していくという意欲的な構成だ。多幸感に溢れるロックサウンドと「星のハレルヤ 君とハレルヤ」というフレーズがひとつになった「(Everybody is)Like a Starlight」、開放感のあるサビのメロディで大合唱が生まれた「You Can Believe」など、曲を重ねるごとに『STARLIGHT』の世界が生々しく広がっていく。吉井自身は「新曲の数々をいきなりテレビでやるという、大プレッシャー」と話していたが、新曲に対する観客のリアクションはもちろん最高だった。

また、都会の寂寥とした風景をイメージさせる「TOKYO NORTH SIDE」、ブルースロック的なテイストを色濃く感じさせる「Route69」も強く印象に残った。自身のルーツミュージックに立ち返ると同時に、新たな音楽的可能性を追求したアルバム『STARLIGHT』の楽曲は、ライブという場所でこそ、その魅力を発揮する。この日の吉井のステージングからは、そのことがはっきりと伝わってきた。
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