浅利演出事務所公演「夢から醒めた夢」(22日まで)が9日、東京・自由劇場で初日を迎えた。作家赤川次郎氏の同名絵本をもとに87年に初演された。

 冒険を夢見る少女ピコが、夜の遊園地で幽霊の少女マコと出会ったことから起こる愛と友情を描いたファンタジー。浅利慶太氏は「作品に込めたメッセージは、初演から30年たった今も、色があせていない」。これまでの上演回数は1700回を超え、今回のチケットの売れ行きも好調だ。「ファンも多く、いい作品は定期的にやりたくなるんです」。今回はピコとマコなどメーンキャストはオーディションで選ばれた若手たちが演じている。「新人もいるけれど、みんな、よく頑張っている。原点に戻って、いい舞台に仕上がってきた」と話した。