国内女子ツアー「ニチレイレディス」(千葉・袖ヶ浦CC新袖C=パー72)初日、当日の繰り上がりで出場資格を得た香妻琴乃(25=サマンサタバサ)が1イーグル、5バーディー、1ボギーと1ダブルボギーの68で回り、2位で好発進した。首位は8アンダーの山田成美(27=GOLF5)。
ギャラリーに配られるペアリングに記載されていない香妻の名前がリーダーボードを駆け上がった。この日、背中痛で出場を取りやめた菊地絵理香(28=オンワードHD)に代わって、香妻の出場が決まったのはスタート1時間半前。第1組はすでにラウンドを開始しており、ペアリング用紙を新たに作り直すことはなかった。
この幸運を生かして初Vにつなげたい香妻は、1、3番と幸先よくバーディーを奪ったものの、4番パー3でバンカーからの脱出に失敗し、ダボを叩いてしまう。
それでも10番パー5ではバンカーからの3打目を沈めてイーグルとし、12番で落としたが、その後3バーディーを奪い、68でホールアウトした。首位とは4打差の2位は、3月に行われた「アクサ」2日目の3位を上回る今季最高順位だ。
大会初日に欠場者が出て繰り上がりが発生するのは10試合に1回程度。バタバタでスタートするため、ほとんどの選手が大叩きしてしまうが、そんなジンクスを吹き飛ばした。
不調だったパッティングは、14日にグリップの握りをややスクエアにした結果、この日は大きく改善した。パット数「23」は出場108選手で最少タイだ。
「2日目以降も今日と同じ気持ちでやっていけば、スコアも結果も出ると思う」
自身も初めてという当日繰り上がり出場の幸運を生かして、初勝利まで突っ走りたいところだ。