【ノースカロライナ州シャーロット10日(日本時間11日)発】今季のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」初日(クウェイルホローC=パー71)、谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)と小平智(27=Admiral)は71で回り、イーブンパーの25位とまずまずのスタートを切った。池田勇太(31)も72のラウンドで、1オーバーの33位と日本勢が揃って健闘。松山英樹(25=LEXUS)を含めた4人全員が予選通過の可能性も見えてきた。

 早いスタートだった松山英樹(25=LEXUS)とは逆に、残る3人の日本勢は午後組でのプレー。谷原はちょうどホールアウトしてきた後輩・松山と1番ティーで軽くあいさつをかわしてのスタートとなった。その1番パー4をボギーとした谷原だったが、その後は粘り強くパーを重ねる展開。2オーバーで迎えた15番パー5では残り270ヤードから2オンに成功すると、3メートルのイーグルパットを沈めて、スコアをイーブンに戻した。

「15番は完璧なショット。あそこに止まってくれたのはラッキーでした」

 さらに17番パー3でもバーディーを奪い、1アンダーとしたが、最終18番パー4は2打目がバンカーにつかまりボギーでのフィニッシュ。「良かったり悪かったり…。今日はもう帰って寝ます」とコースを後にした。

 谷原の直後の組でプレーした小平は4番からの3連続ボギーもあって、1オーバーでのハーフターン。後半は「ショットが良くなってきた」と1バーディー、ノーボギーとスコアをまとめた。

 先週の世界選手権シリーズ(WGC)「ブリヂストン招待」に出場し「すごい人たちと回ったので緊張感はなかった」。2週続けて、日本ではまず経験できないコースでプレーし「飛距離も高さも求められるんで、ゴルフが大きくなるというか、だんだんそういうショットも打てるようになってきた」と手応えを感じている。

「先週から60台を出していないので今週は出したい。ここをパープレーで回れるなら先週出せただろって感じですけど(笑い)」。2日目に60台なら「全米オープン」に続いての予選通過は確実だ。

 一方、10番スタートの池田は1オーバーでのフィニッシュに「悪くないゴルフだったけど、イーブンにはまとめたかった」と唇をかんだ。前半を1オーバーで折り返すと、2番パー4の2打目を2・5メートルにつけてバーディー。直前の1番で5メートルのパーパットを沈め「いい流れで行けた」と振り返った。

 今季はここまで海外中心のプレーで思うような成績が出せておらず、今回は「結果にこだわってプレーすることが一番」。2日目に向けて「まずはイーブンに戻したいけど、そう言わず、1アンダー、2アンダーを目指してやっていきたい」と意気込んだ。