5人組ビジュアル系ロックバンドSuGが2日、日本武道館で「10th Anniversary HEAVY POSITIVE ROCK」ライブを開催した。

 SuGは武瑠(ボーカル)、masato、yuji(ギター)Chiyu(ベース)Shinpei(ドラム)の5人組。。

 武瑠は「目黒鹿鳴館のデビューライブは動員15人でした。今日はここに7000人が集まっています。SuG10年の歴史が奇跡を起こしました」といい、「会場が大きくなってもやることは一緒です。遊ぼうぜ、東京!」のアオリに会場は沸いた。

 5月末に本公演を発表したが、7月末にはホームページを通じて無期限活動休止を報告していた。アンコールでメンバーが登場するとそれぞれがメッセージを送った。

 Shinpei 「正直実感が湧かない。みんなもそうでしょう。でもこの5人でステージ立つのはこれが最後だと思っています。こんな景色を見させてもらって本当に幸せです。(涙ぐんで)この景色は5人だけなくスタッフや関係者、ファンのおかげです。本当に、本当に幸せなんだよ!」。

 Chiyu 「いろいろ考えた結果、無期限活動休止だけど自分はベースを引き続けます。SuGのChiyuとしてバンドの名前を守っていくのでよろしくお願いします」。

 yuji 「言いたいことが3つあります。1つ、みんなありがとうございました。バンドのメンバーも10年間ありがとう。2つ、俺的にはやり残したことは無いのかなっていう感覚です。3つめは、SuGでできたつながりをこれからも大切にしてください」。

 masato 「この状況を乗り越えられなかったのがとにかく悔しい。だからこそここでこの10年間やってきた全てをぶつけて全部やりきって、ここで止まったことを一生悔やみたいと思います」。

 武瑠 「とっくに諦めて仕方がない状況になりながらも、ファンにはばれないように5人で強がって…。(泣きながら)泣かないなんて無理だなって思ったけど、弱いから泣くんじゃなくて、大事だから泣くんだと思います。強がって、誰も逃げずに、無謀な武道館に挑戦したこのメンバー5人を本当に誇りに思います」。

 ステージではダブルアンコールにも応え、3時間で代表曲「無条件幸福論」など計26曲を披露。まさに全てを出し尽くした。

 最後に武瑠はファンに向かって「SuGからのメッセージです。10年間ありがとうございました」と感謝の言葉を叫んだ。