大相撲秋場所(東京・両国国技館)で、1差リードで千秋楽(24日)を迎えた大関豪栄道(31=境川)が本割と優勝決定戦で横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)に連敗し、2度目の優勝を逃した。

 取組後は「完敗です。負けたからね。相手が上やったということ」と力の差を認め「いつか、これがあったから良かったと言える相撲人生にしたい」と話した。

 審判部長の二所ノ関親方(60=元大関若嶋津)は「(豪栄道は)2番とも相撲にならなかった」と落胆。本割で勝って12勝の優勝なら次の九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で綱取りの可能性もあったが「来場所というわけにはいかない。綱取りにならない? そうです。印象が悪い。11番でしょ。ましてや、横綱が3人休んでいる」と明言した。

 形の上では優勝に準ずる成績(優勝同点)だが、九州場所は綱取りにならないとの認識だ。