タレントの藤田紀子(70)が、洗脳騒動を経験した歌手の辺見マリの半生に「すごいわ、波瀾(はらん)万丈」とため息をついた。

 藤田は30日放送のTBS系「ビビット」で辺見と対談。孫の話などで盛り上がりつつ、家族との関係についても話した。辺見は過去、“拝み屋”と呼ばれる詐欺集団に13年にもおよび洗脳されていた当時を振り返り、自身の財産が尽きると娘でタレントの辺見えみりのギャラにも手をつけてしまうほどになっていたと明かした。

 家族の関係は悪化し、えみりらは家を出て行き、一家は離散。収入を得るために仕事復帰したことが奏功し、社会とのつながりができたことで洗脳が解けていったという。芸能生活30周年のときには、疎遠になっていた子どもたちが応援に駆けつけてくれるまでになり、当時24歳だった娘のえみりが、母マリに対する思いを歌詞にしたオリジナルソングを舞台上で歌ったのだそう。涙ながらにデュエットする母娘の一部映像や、えみりがマリに送った手紙が公開された。

 えみりの手紙を藤田が代わりに読むと、2人でもらい泣き。藤田も次男の貴乃花親方(元横綱貴乃花)との親子断絶や、05年に死去した元夫の二子山親方(元大関貴ノ花)と離婚するなど波乱に満ちた半生を過ごしているが、マリについて「私自身はものすごく波瀾万丈って言われるけど、辺見さんの話を聞いたら、すごいわ…波乱万丈。でもやはり母親としては同じような気持ち持ってるし、マリさんも愛情を受けて育ってる方なんだなって、とっても思います」と語った。