右足首故障からの復帰戦で羽生結弦(23=ANA)が完璧な演技で首位発進した。2本の4回転を含む3つのジャンプを成功。自身が持つ世界最高にあと1・04点と迫る111・68点で、66年ぶりの五輪(オリンピック)連覇へ王手をかけた。

 羽生の出身地、仙台市在住の歌手さとう宗幸(69)は16日、日刊スポーツの取材に「郷土の誇り。ぜひ連覇をしてほしい」と熱いエールを送った。司会を務める地元のミヤギテレビ「OH!バンデス」では、羽生の小学生時代から密着取材をしてきた。「すごい小学生がいるということで取材をして、当時から『オリンピックで金メダルを取る』と言っていました。すごく礼儀正しい子どもでした。番組には彼の秘蔵テープがたくさんありますよ」。

 この日の演技は安心して見ていられたという。「けがのブランクをまったく感じさせない完璧な滑りでした。自信があったのでしょうね。完璧でした。もしかしたら転倒をするのでは…なんて、ぜんぜん思いませんでした」。金メダルを獲得した後、仙台市で行うであろう凱旋(がいせん)パレードを今から楽しみしている。「数万人が集まって大いに盛り上がるはずです」。