紅白の時間調整 犠牲者はトリ2つ前説
タレントの上沼恵美子が29日、自身が司会を務める読売テレビの情報バラエティー「上沼・高田のクギズケ!」(日曜、午前11・40)に出演。紅白歌合戦の舞台裏で行われている“時間調整”について明かした。
1994、95年の紅白歌合戦で紅組司会を務めた上沼。20年前の話とはいえ、自身の経験を踏まえた上で、進行が予定よりも遅れているときには「曲を短くすることもある」と話した。
「トリは絶対に(予定通りに)歌わせるんです。きっちり歌わせるんです。その2つ前あたりから巻く(急ぐ)んです。そのへんの人が“犠牲”になる」とからくりを暴露。
過去の例として「千昌夫さんが『北国の春』を早口言葉で歌ったって」と言って笑わせた。しかし冗談ではないようで「演奏の人に(演奏のテンポを早めるように)言うわけですよ。本人もびっくりしたらしいですよ。(テンポが)早いから。NHKの方がおっしゃってましたから」と、実際に起きた舞台裏のエピソードとして明かしていた。
今年の紅白は総合テレビでは午後7時15分から午後11時15分の生放送。曲紹介や演出が長引くと、どんどんズレ込んでいき、しわ寄せが後半にくる。慌てた進行も大型生番組の醍醐味といえそうだ。