関ジャニ∞錦戸亮(34)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「トレース~科捜研の男~」(月曜午後9時)の第4話が、28日に放送される。

舞台となるのは科学捜査研究所。錦戸演じる科捜研法医研究員の真野礼二は、ある陰惨な過去を持っている。「鑑定結果こそが真実」と冷静沈着。主観や臆測を排除し、鑑定結果から得られる客観的な真実のみを信じ、亡くなった被害者の思いや無念を明らかにしていく。原作は累計40万部突破の人気コミック「トレース~科捜研法医研究員の追想~」。

錦戸は、後輩研究員・沢口ノンナを演じる新木優子(25)について「新木さんは、忙しいやろうに…。だって、(月9ドラマ)連投でしょ。『大変そうやなぁ』と思っていたんですけど、いつもニコニコしていて気さくで、とてもすてきな女優さんだと思います」。警視庁捜査1課の刑事虎丸良平を演じる船越英一郎(58)については「船越さんは、1度共演(13年映画『県庁おもてなし課』)させていただいたことがあるんですけど、久しぶりにお会いしても優しく接してくださって…。えげつない数の現場を経験されている方なので、学ぶことが多いです。映画の時は1カ月も一緒にいられなかったと思いますけど、今回は3カ月間ご一緒できるので楽しみなんです。役として結構対立しがちな感じですけど、それだけが2人の関係性ではないでしょうし、物語が進んでいくにつれていろいろなことも起きるでしょうから『貴重な3カ月でした』と言えるように頑張りたいです。今思っている印象は『顔がすごく近いな』(笑い)。そういうキャラクター設定らしいです。『虎丸という男はそういう設定なんだ』っておっしゃっていましたけど、もう目の前までくる感じですからね。焦点が合わなくなるくらい近いですから(笑い)。これが最後まで続くのかと思ったら、ちょっとゾッとします」と笑っている。

第4話では、科捜研法医研究員の相楽(山崎樹範)の兄・浩司(やべきょうすけ)が遺体で発見される。発見場所は浩司のアパートで、第一発見者は、アパートの大家から浩司と連絡が取れないとの連絡を受けて訪れた相楽だった。死因は、頸(けい)動脈を切られたことによる失血死で、凶器は部屋にあった包丁だった。また、室内は荒らされており、財布や預金通帳等がなくなっていた。真野(錦戸)とノンナ(新木)は、臨場要請を受け現場に向かった。そこで虎丸(船越)は、遺体に首以外の傷がないことから、強盗に見せかけた顔見知りの犯行だと主張する。

真野たちの鑑定では、室内から被害者以外のDNA型は見つからなかった。だが真野は、収納ボックスの引き出し内に付着した一滴の血痕が気になっていた。虎丸が主張するように、犯人が浩司を殺してから強盗に見せかけて部屋を荒らしたのなら、引き出しの内側に血痕がつくはずはないからだ。

事情聴取で相楽は、浩司とは何年も会っていないと話す。浩司はうそを並べて家族や友人から金を借りており、相楽自身も300万円ほど貸したままだという。「アイツは殺されても仕方のないうそつき野郎!」と相楽は言い放つ。

浩司は、金を借りた相手と金額を書き残していた。そのリストを元に犯人を絞り込もうとする虎丸たち。同じころ、浩司が3000万円の定期生命保険に入っており、今月で保険期間が終了することが判明する。虎丸たちは、受取人になっていた浩司の元妻・千尋(瑛蓮)に疑いの目を向けた。しかし、千尋が証言した通り、見つかったのは古い保険証券で、受取人は浩司の叔母に変更されており、その叔母も3年前に他界していた。

ノンナは、事情聴取から戻った相楽に、犯人が最初に部屋を荒らしていたことを報告する。だが相楽は、鑑定依頼もない作業をしている真野とノンナにいら立ち、余計なことはするなと怒りをぶつける。そして、浩司の携帯電話履歴から、事件の3日前、相楽に何度も電話していたことが判明する。しかもその日、2人が会っていたことも分かる。