元宝塚歌劇団星組トップ柚希礼音と同期、同じ星組で「銀河亜未」として活躍した女優倉田あみ(40)が、宝塚出身としては初めて、5月12日に米・ハワイで開催される「ホノルル トライアスロン2019」に出場する。

倉田は9日、所属よしもとクリエイティブ・エージェンシーを通じて「宝塚時代に培った早替えの技術をフル活用して、力をだしきりゴールに戻ってきます」とコメントした。

倉田は99年入団の85期生。トップ在位6年を超えた「レジェンド」柚希や、元月組トップ娘役映見くらら、現在も専科で活躍する華形ひかるらと同期入団。身長は165センチと男役としては小柄ながら、歴代トップきってのダンサー柚希にもひけをとらないキレのあるダンスを武器に活躍した。

宝塚では、若手は複数の役で出演する上、先輩の衣装替えを手伝うことも多く、とりわけ若手の場合は、公演中は息つく暇もなく動き、体力が必要で、何より次の動きを考えた効率的な作業が求められる。その「トランジッション」を生かして、トライアスロンに初挑戦する覚悟だ。

倉田は退団後、ドラマ「新・ミナミの帝王」や映画で女優として活動する一方、所属事務所の特性を生かしてタレントや司会業もこなしてきた。15年に一般男性との結婚を発表し、17年に男児を出産。もともと「走って泳げる体をつくり、生涯にわたって歌って踊れる女優でいるのが私の目標」といい、出産後10カ月でフルマラソンに挑み、完走。同じく運動好きの夫の影響もあり、トライアスロンを始めるにいたったようだ。

倉田は「まずは短いオリンピックディスタンスからチャレンジしてみます」としながらも、将来的には「ミドルやロングサイズにも挑戦し、完走を目指します」とコメント。トライアスロン経験があり、鉄人芸人として知られる間寛平のような“女鉄人”も目指す。