演歌歌手三丘翔太(25)が23日、東京・Jスクエア品川で150人のファンを集めて「翔太のお品書きライブVOL.6」を開き、全21曲を歌った。

持ち歌1000曲超という三丘は、観客のリクエストに応えて歌声を披露。山口百恵さんの「秋桜」、谷村新司の「昴」、鳥羽一郎の「兄弟船」を熱唱。都はるみの「大阪しぐれ」では、初体験のキーボードを弾きながらの歌唱に挑戦して、大きな拍手を浴びた。司会を務めた、東海ラジオ「井田・三丘の歌謡曲主義」(土曜午後5時)でコンビを組む、井田勝也アナウンサー(29)から「次はギターの弾き語りに挑戦ですね」と言われると「いや、それは…。まず、歌をしっかりやらないと」と苦笑いした。

三丘にとって、東京でのライブは1年ぶり。「不安もあったけど、お客さんに盛り上げていただいた」と笑顔。だが、キーボード演奏については「全然です。リハーサルの時から比べると20点くらいの出来。もっと気楽にできるかと思いましたが、お客さんがいると怖いですね。自分の手が震えているのを見て、また緊張しちゃいました。でも、楽しかったです」と話した。

16年1月20日に「星影の里」でデビューして3年半、25歳になった。「歌が変わってきましたね。いろいろなものに触れて、いろいろなものを聞いて、自分の中の表現の仕方が変わってきたと思います」。今年1月に発売した最新曲「散歩道」で大きな転機を迎えた。妻に先立たれた団塊世代の夫の気持ちをほのぼのと歌い上げる曲調に、三丘は「ド演歌を歌わせていただいてきたので、最初はどうやって歌ったらいいのかとまどいました。でも、発売から半年近くたって、演歌と違う世代の方にも好意的にとらえてもらっている」。そして「今日、歌った『秋桜』はお嫁入りの歌だけど、山口百恵さんは18歳の時に歌って違和感がなかった」と振り返った。

今年前半が終わる。後半へ向けて「令和を迎えるタイミングで『散歩道』に出会った。もっと雰囲気の違ったものを歌える歌手になっていきたい」と、これからの飛躍を口にした。