毎日放送(MBS)の三村景一社長(64)が24日、大阪市の同局で夏季社長会見を開催し、お笑いコンビ「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)、「ロンドンブーツ1号2号」田村亮(47)らによる反社会的勢力への闇営業問題に関する吉本興業の騒動について言及した。

 亮は20日の謝罪会見の際、その開催を巡って吉本から「在京のテレビ局5局と在阪のテレビ局5局は、吉本の株主やから大丈夫や」と言われたことを明かし「何が大丈夫なのか分からなかった。とても不安になった」と心境を述べた。

 在阪の5局にはMBSも含まれるが、三村社長は「何を言われてるのかよく分からなかった。弁護士の方も説明されていましたが、何をおっしゃっているのか」と首をかしげた。

 吉本興業ホールディングスの小林良太弁護士は「亮さんから生中継の希望があった。生中継するとしても株主であるテレビ局に時間帯などについて配慮しなければならない」と理由を説明しているが、MBSは吉本に生中継するよう配慮を求めたのかと聞かれると「当たり前のこんこんちきと言わせていただきます。全くないですよ!」とキッパリと否定した。

 また、6月8日の段階でギャラの授受を認めていた亮は、その日深夜にMBSラジオ「オレたちゴチャ・まぜっ!~集まれヤンヤン~」に出演。「極楽とんぼ」加藤浩次(50)に対し「ノーギャラだった」と大ウソをついた。

 MBSとしては、大ウソをたれ流す形となり、三村社長は「事実、放送してしまったわけだから遺憾だと思います」。この問題については現在、社内でも議論中で、リスナーに対しては「次の放送で考える」とし、吉本に対しては「抗議すべき事例」との認識を示した。

 同局の番組には、宮迫や亮がレギュラー出演していたが「吉本から特に話はない。どれくらい謹慎されるのか、謹慎が解けてもいきなり復帰するのかに関しては、番組のプロデューサーがリスナーや視聴者がどう受け入れるかを考えた上で、どうするか決めるという立場に変わりありません」と語った。