読売テレビは18日、大阪市の同局で秋の番組改編説明会を行った。

 関西地区で5年連続視聴率3冠を達成しているとあって、改編は小幅なものにとどまった。これまで視聴率といえば、世帯視聴率のことを指してきたが、10月からは個人視聴率も導入されるようになる。隅田壮一編成局長(57)は「世帯も個人もダブルで3冠を目指したい。個人視聴率に関しては、日本テレビ・読売テレビでコアターゲット戦略を続けているので、見通しは明るいと思っている」と自信を見せた。

 20日に開幕するラグビーW杯では、キー局の日本テレビとともに中継に力を入れる。隅田局長は「まずは20日のロシア戦で日本に勝ってもらいたい。日本開催というのもあるので、(視聴率は)25~30%取れるとうれしいですね」と期待した。

 一方、同局夕方の情報番組「かんさい情報ネットten.」のコーナー「迷ってナンボ!」の5月10日放送分で、お笑いコンビ「藤崎マーケット」が一般人の性別確認を行ったことが、人権侵害だとして物議を醸した。同コーナーは現在、休止となっている。

 同番組は放送倫理・番組向上機構(BPO)の審議に入っており、隅田局長は「BPOさんと真摯に向き合いながら、社内チェック態勢や研修を強化している。態勢を整えたうえで『迷ってナンボ!』という企画ではなく、また進化した企画を開発していきたい」と語った。