カリスマラッパーのANARCHY(アナーキー)が映画監督に初挑戦した「WALKING MAN」(10月11日公開)の先行上映会の舞台あいさつが26日、大阪市内で行われた。

登壇した京都出身のANARCHYは「どうも、元気。ANARCHYのこと知っている人、どんだけいますか?」と呼びかけると、会場から拍手が起こった。「みんな知っているのに、拍手が小さいね」とニヤリ。MCが「いよいよ地元関西での舞台あいさつ。どうですか」と尋ねると、「みんな、テンションが低いな」と突っ込むと、会場が和んだ。「みんな、集まってくれて感謝しています」と軽く頭を下げた。

同作は野村周平(25)が演じる青年アトムがラップと出会い、最底辺の生活から這い上がろうとするストーリー。

初監督作品について「音楽で表現できなかったことをこの映画で表現できたかなと」と振り返り、「いや~、えらいもんに手を出してしまったな思っているけど、達成感がすごい。やっぱ自分ができることは精いっぱい詰め込んだつもりなんで、ここにいる人たちには伝わるんじゃないかな」と会場を見渡した。

友人で、主演の野村について「彼がいなかったらこの映画は完成していなかった。アトムを自分の体の中入れて、完璧な演技をしてくれた」と感謝した。

作品には監督自身の実体験なども盛り込まれている。「いろんなコンプレックスとか、育ちが悪いとか、いじめられっ子だとか、マイナスをプラスに出来るのがラップかなと思っていて、いろんな逆境が武器に出来てラッパーになれたと思っている」としみじみと話した。