体操女子の村上茉愛(23=日体大クラブ)が20日、都内で行われた「meiji ドリームキッズ for TOKYO 2020」に参加した。 

 トークショーでは、東京五輪に関する質問が多く飛んだ。村上はホワイトボードに「メダルの為に全力で!!」と書き込み「男子と比べて女子はメダルの取れるところまでいけていない。女子も強いところを見せたい」と意気込んだ。

 腰のケガの影響で、世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)を欠場したが、最年長の寺本明日香(23=ミキハウス)らの活躍もあって、東京五輪の団体出場枠を獲得。「ホッとしました。皆さんのおかげで権利を取れた」と喜ぶ一方で「代表に復帰してメダルを取れるかは自分の実力次第だと思っているので、次は自分の番だと心に決めている」と気を引き締めた。

 現在は腰の状態も回復し、コンスタントに練習に取り組めているという。「今まで味わったことないくらい楽しくて、毎日一個ずつ進歩することを目標にやっている」と充実した表情を浮かべる。

 世界選手権の女子団体は11位に終わり、改めて村上の存在の大きさが浮き彫りになった。日本協会の田中光女子強化本部長(47)も「村上がいた方が確実に点が取れる」と期待を寄せる。東京五輪で有終の美を飾るために、悔しさをバネにゴムまり娘の逆襲が始まる。