大物俳優の性的暴行容疑、被害者とされる男性の死亡で訴訟取り下げ

 ケヴィン・スペイシーに対する性的暴行罪の疑いが、被害者とされる男性が死亡したことを受けて起訴取り下げとなった。ケヴィンは、2016年に男性マッサージ師を自宅に呼んだ際、自身の性器を無理やり触らせたとして訴えられていたものの、無罪を主張していた。そして、ロサンゼルス検事局は29日、その男性の死亡により罪の証明が不可能となったとして訴訟を棄却したとTMZが報じている。

 警察関係者が同サイトに話したところによると、数週間前に他界したというその男性の死因は自然死だったそうだ。

 ケヴィンはこのほかにも、2016年にマサチューセッツ州のバーで当時18歳だった店員男性を酔わせた上で、その体を弄り、性器を掴んだとして訴えられていたが、今年7月申し立てをした証人の不在を理由に訴訟が棄却されていた。

 この訴訟では、ケヴィンとのやり取りを綴った当時の恋人との間で取り交わされた携帯メッセージを証拠として被害者とされる男性から提出されていたが、ケヴィンの弁護団は、この証拠品についてメッセージは一部を切り取りしたもので、タイムスタンプの裏付けもほとんどなく、証拠不十分だと反論し、男性側は文脈を変える一部のメッセージを削除していると主張、これを受けてその男性が黙秘権を行使したため棄却のはこびとなっていた。

 複数の男性から性的不品行で批判されているケヴィンは、これらのスキャンダルを受けて、ネットフリックス作品『ハウス・オブ・カード 野望の階段』から解雇され、『ゲティ家の身代金』も降板させられていた。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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