全国高校サッカー選手権で2連覇を狙う青森山田のMF松木玖生(くりゅう=16)が、ビッグな未来予想図を描いている。
日本代表MF柴崎岳(27=デポルティボ)をはじめ、多くのプロ選手を輩出する名門校の1年生は、昨年12月の高円宮杯U―18プレミアリーグファイナル(対名古屋)で決勝ゴールを挙げるなど、青森山田の「次代の10番」と言われる期待に応えている。
今大会でも2回戦で1ゴール、3回戦で2ゴールを決めて“スーパー1年生”と呼ぶにふさわしいパフォーマンスを発揮しているが、その先に見据えるのはJリーグデビューだ。「早めにJクラブから声をかけてもらえるようなプレーをしていきたい。在学中のJデビュー? そういうことも考えている。年齢は関係ない」と鼻息は荒い。
現段階では、できるだけ早くJクラブ入団の内定を得た上、特別指定選手としてJリーグに出場するのが目標だという。昨年2月にJ1C大阪入りが内定した桐光学園高(神奈川)のFW西川潤(3年)が特別指定でJリーグデビューした例もあり、今大会の活躍次第では可能性も十分だ。
ただ松木のあくなき向上心は、さらに先を求める。「将来はできるだけ早く海外でプレーしたい」ときっぱり。動画サイトなどでイングランド・プレミアリーグやスペインリーグを見て“イメトレ”。中でも17歳で欧州チャンピオンズリーグでデビューしたMFフィル・フォーデン(19=マンチェスター・シティー)を自身と重ね合わせて参考にしている。
メンタル面もプロ向きで「あまり緊張したことがない。(スタジアムに)人が入れば入るほどプレーするのが楽しみ」と言い切るほど。大物感漂う若武者は、不断の努力で理想の未来を開いていく。