海外の有名アーティストが「令和」のタトゥーを入れたことが、ロックファンの間で話題になっている。米ヘビーメタル・バンド「モトリー・クルー」のドラマーのトミー・リー(57)が首元に「令和」のタトゥーを入れた。その動画を24歳年下の妻、ブリタニー・ファーランがインスタグラムに投稿した。

 トミーは1980年代に初来日しているが、当時から、日本好きだったようだ。交友のあったビジュアル系ロックバンドの先駆的存在「44MAGNUM」のギタリストのJIMMYこと広瀬さとしはこう語る。

「思っていたよりもフランクでとても性格が良く、下品なジョークにもどこか品があった。トミー・リー、黒髪のベーシスト、ニッキー・シックスの2人とも当時から日本の文化に関心を持っていたみたいで、ニッキーには『お前らなんで金髪にしてんねん、もったいないなー! 俺らは黒髪に憧れてわざわざ黒に染めてんのに!』と言われた」

 2人ともロックスター然とした見てくれはもちろんだが、音楽、博識、思想、ファッションセンスがズバぬけていたという。

「自分にとってもモトリー以来、いわゆるLAメタル系といわれてたアーティストの中でも、いまだに断トツ別次元だと思う。したがってトミー・リーが『平成』なんかとは違う、我が国に久々に登場した造形的および響きの良い『令和』という優れた年号を自身の体に彫り加えるなんて、やっぱり至極当然だろうとうれしく思う」(同)

 モトリー・クルーは、全米だけで2500万枚以上、全世界で1億枚以上を売り上げている。2015年に活動終了を宣言していたが、19年11月から再開。ネットフリックスで自伝映画「ザ・ダート:モトリー・クルー自伝」が配信されて、ヒットしたばかりだ。