22日に行われた「ハロー!プロジェクト」のアイドルグループ「アンジュルム」の室田瑞希(21)の卒業公演は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、なんと無観客だった。

 室田は卒業という記念すべき日を、異例の形で迎えた。アンジュルムは20~22日に東京・明治神宮会館で公演を開催予定だったが中止。22日公演分を無観客でCSテレビで生中継した。

 アイドルにとって卒業は最後の晴れ舞台。「ライブ中にはファンも手作りボードやサイリウムの色(ペンライト)を一斉にメンバーカラーにするなど、ファンと最後に思い出を作る日になっています」(芸能関係者)という節目の日だ。

 こういう事態なので卒業延期という選択もある中で、室田がこの日の卒業にこだわったのは「後輩への気持ちがある」とテレビ局関係者。

 実は室田が卒業を発表するより前に、後輩の船木結が3月末での卒業を発表していた。同じタイミングでの卒業となるはずだったのだが、船木はそうならないように自分の方を6月末に延期していた。

「船木さんは『先輩の卒業を見届けて、自分は卒業したい』と延期を決めたそうです。室田さんは自分の都合で船木の卒業をスライドさせてしまったということ。そんな状況で自分の卒業を延期すれば、後輩に再び迷惑をかけてしまう。だからこの日の卒業は“絶対”だったのです」(前出局関係者)

 無観客での卒業について室田は「卒業コンサートが無観客中継という形になったことを本当に残念に思います。でも、ライブできることに、感謝しています! 中継で見てくださっている方、本当にありがとうございます」と思いを語った。

“無観客卒業”というめったにない経験をした室田は、卒業後も芸能活動を継続する意向だ。