井ノ原快彦さんが主演を務める連続ドラマ「特捜9(ナイン)」(テレビ朝日系、水曜午後9時)の「season3」が4月8日から放送される。順調に撮影が進む中、取材に応じた井ノ原さんは、自身が演じる浅輪直樹や今シーズンの見どころ、前作にあたる「警視庁捜査一課9係」(2006~2017年)で、9係係長・加納倫太郎を演じていた故・渡瀬恒彦さんへの思いなどを語った。
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ドラマは「警視庁捜査一課9係」の後継作で、前作を含み15年目に突入する長寿作。井ノ原さん演じるリーダーの浅輪直樹のほか、小宮山志保(羽田美智子さん)、村瀬健吾(津田寛治さん)、青柳靖(吹越満さん)、矢沢英明(田口浩正さん)、新藤亮(山田裕貴さん)ら「特別捜査班」が、ぶつかり合いつつも事件解決に挑む姿が描かれる。
「season2」最終回で、班長・宗方朔太郎(寺尾聰さん)が特捜班を去り、今シーズンでは、中村梅雀さん演じる警視庁総務部広報課に所属する謎の男・国木田誠二が新たに登場する。
井ノ原さんは、「梅雀さんは初めて入った感じがしていなくて。ご本人はいろいろ気を使われていることはあると思いますが、すごくいい空気」と笑顔を見せ、「人が変われば人間関係も変わってくるもの。梅雀さんとの関係性は、寺尾さんのときとは全然違う感じがします。(特捜班のメンバー)それぞれのキャラクターも新しい感じで見せられる部分があるのでは」と撮影中に感じた手応えを明かした。
形を変えて継続する長期シリーズだが、井ノ原さんは、「『待ってました』というようなことを毎回、いかに新鮮にできるか。(『9係』開始)当時のことを言い出すと、そうではなかったことも今やっていたりする」と切り出し、「今も続いているのは、相変わらずって言われる“伝統芸”のような形を守りつつ、実はすごく変化していて、今も変化し続けているからできることですね」と長寿作ならではのスタンスを説明した。
改めて渡瀬さんへの思いを聞くと、「一緒にやらせていただいているときは、すごく遠い存在といいますか雲の上の存在でしたが、すごく近づいてくれたり、ものすごく離れてしまったりというような感覚で、僕はついていくだけだった」と振り返り、「今はより近づいているというか、近くにいてくれる感じがあります」としみじみと話した。
そして、「(『特捜9』)3年目になってですが、(渡瀬さんが当時)それを言っていたのかとか、だから怒っていたのかとか、だからそこは好きなようにやれと言ってくれていたのかなど(今は現場で)すごくわかるところがある」と渡瀬さんが示していた行動や考えに共感していることを明かし、「(自分は)まだまだですけど、その答え合わせができているみたいで毎日が楽しい」と充実感を口にしていた。
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