環境活動家としても知られる作家のC・W・ニコルさんが3日午前10時57分、長野市の病院で直腸がんのため死去した。79歳だった。ニコルさんが理事長を務め、長野県・信濃町で森の再生などに取り組む「C・W・ニコル・アファンの森財団」の公式ホームぺージで1日、発表された。

 1940年、ウェールズで生まれたニコルさんは、17歳でカナダに渡り、海洋哺乳類の調査研究に従事。62年に空手の修行のため来日し、いったんカナダに戻るが、その後再来日した。80年には長野県へ移住し、執筆活動のほか森の再生活動などに尽力。95年には日本国籍を取得している。

 葬儀・告別式はこの日、親族のみでの密葬で執り行われた。「献花、弔問などは謹んでご遠慮頂いております」としており、後日、新型コロナウイルスなどの状況を見ながら、改めてお別れの会を開催する予定だ。