ビジュアル系ロックバンドDIRENGREY(ディル・アン・グレイ)の新曲「落ちた事のある空」が配信リリースのみで発売される事が7日、オフィシャルサイトで発表された。今後、正式に発売日が決定する。

新型コロナウイルスの影響でライブ中止が相次ぐ中、DIRENGREYは3月28日に世界配信の無観客ライブを行い、世界中でツイッターのトレンド入りを果たした。

ディル・アン・グレイの関係者は「配信は今回だけの措置だが、配信にシフトするキッカケになるかも」と、今後の音楽活動について話している。

ライブの中止が相次いで危機感が強い音楽業界だが、特に深刻なのがCDなどのパッケージ関係だという。20年前のCDの売り上げは6000億円を超え、映像を含めると1兆円という規模を誇っていた。だが、その後のネットの普及により、ダウンロード販売やサブスク配信という形態が生み出され、現在では全盛期の3分の1程度の売り上げにまで減っている。

ディル・アン・グレイの関係者は「ファンがCDを求めているのか。それとも配信だけでも満足しているのか。その当たりを見極めて行きたい」と“ポスト・コロナ”時代の戦略について話している。