間質性肺炎のため一時休養することになった、お笑いコンビ「メッセンジャー」あいはら(50)は本当に大丈夫なのか。

 吉本興業が12日に発表したところによると、あいはらは今月上旬に体調不良を訴え、大阪市内の病院で検査を受けたところ「間質性肺炎」と診断された。当面の間、入院し治療に専念する。

 担当医師の指導のもと、新型コロナウイルスのPCR検査を2回受けたが、いずれも陰性だったという。復帰に関しては、治療の経過をみて医師と相談するとしている。

 吉本では同新喜劇女優の未知やすえ(56)も間質性肺炎と診断され、4月1日から約2か月間の日程で入院しているが、あいはらは、未知と違って入院期間が明らかになっていない。

 吉本関係者は「風評被害もあるのでPCR検査の結果だけは発表しましたが、医師と相談の上で発表を控えています。危険だとかはありません」と話したが、気になるところだ。

 間質性肺炎とは、肺胞と肺胞の間にある薄い膜「間質」に炎症が起こる病気のこと。炎症で膜が分厚くなると、酸素が通らなくなり、肺は縮小、息苦しさを覚える。多くは進行性で、症状により治療方法が異なる。

 治るものもあるが、症状が進んで、肺線維症になると治療は難しい。原因は、抗がん剤治療など薬剤の場合もあれば、たばこなどの生活習慣に起因するものもあるなど、はっきりしないことが多く、原因の分からないものは「特発性間質性肺炎」と呼ばれ、国の難病にも指定されている。

 医療関係者が「新型コロナウイルスによる肺炎は、患者の肺全体が広範囲にウイルスに侵されていますが、これも分類上は間質性肺炎に含まれます」と話すように、PCR検査で陰性でも、安心できるようなものではないのだ。

 あいはらは15年ほど前に、たばこをやめているという。早期の回復が望まれる。