結婚６２年の作曲家・神津善行氏（８８）と女優・中村メイコ（８６）夫妻が２９日、ＮＨＫの「ごごナマ」に出演し、将来、同じお墓に入らないことを決めていると明かした。

　神津氏は、中村家の一人娘だったメイコと結婚。そのため「この人のお墓を、あと誰が面倒を見るのか考えないといけない。僕は神津家のお墓に入らないといけないから」と中村家のお墓をどうしていくか、考えていたという。

　そして中村の父・正常さんの具合が悪くなり入院した時に、同じお墓に入らないと考えを伝えたという。「『もし女房が死んだら、お義父さんとお義母さんのところに返す』って言ったら、ほんとに喜んだ顔したの。それで安心して死んじゃったのかもしれない。そういう風にしていけば、うちの（長女の）カンナがこのお墓に行くって決めておけば」と両家のお墓が守られる方法であるとした。

　メイコは「少しだけお骨を分骨して、あなたにあげましょうか？って言ったら、『結構です。口の辺りが来たらうるさくてしょうがない』って言われたんです。ひどいと思いません？」と告白。隣に座った神津氏を苦笑いさせていた。

　夫妻は６年前に３０年暮らした一軒家からマンションに転居。トラック７台分の断捨離を敢行するなど“終活”についても明かした。